韓国NEXONがオンラインFPS『サドンアタック2』の開発・サービス提供を終了することを発表し、日本での展開も中止となりました。
この件については、韓国および日本のゲーム公式サイトにて発表されました。
韓国サイトによると、『サドンアタック2』はその出来についてプレーヤーからの芳しくなく、フィードバックを元に検討した結果、今後短期間でユーザーの満足いく水準にゲームを立て直すことが難しいと判断し、開発およびサービス提供を終了する決断を下したとのこと。
日本では2016年5月4日に実施された公式大会にて日本サービスの提供が決定したことが明らかにされていました。
現在、日本公式サイトには下記のようなコメントが掲載されています。
日頃はネクソンをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
サドンアタック2の日本サービス決定以降、
開発元のNEXON GTと協議を重ねサービス開始準備を進めて参りましたが、
韓国での開発及びサービス終了が決定されたことにより、
日本におけるサドンアタック2サービスも中止とさせていただくことになりました。サドンアタック2を心待ちにしてくださっていた皆さまに深くお詫びいたします。
NEXON GTはサドンアタック2の開発及びサービス終了の決定に伴い、
サドンアタックの開発とサービス運営により一層注力いたします。日本のサドンアタックにおいては、今後、継続的なマップの追加、モードのアップデート、
不正ツール対策ソフトの再導入、積極的な大会の実施など、
皆さまにさまざまな観点からお楽しみいただける環境をご提供できるよう尽力させていただく所存です。終わりに、サドンアタック2を心待ちにしてくださった皆さまに改めてお詫びするとともに、
今後もサドンアタックをお楽しみいただければ幸いです。今後とも、ネクソンをよろしくお願いいたします。
韓国ニュースサイト「THIS IS GAME」によると、『サドンアタック2』が支持されなかった最も大きな理由は「前作と代わり映えがしないゲーム内容」であったことで、この他にも不自然なモーション、DirectX9に最適化されたプログラム、貧弱なAI、不安定なプログラム、過剰に課金を要求する仕組みなど様々な不満材料が重なり、人気を得ることが出来なかったそう。
韓国でのサービスは約2ヶ月後の9月29日をもって終了となります。
現在、韓国ではBlizzard Entertainmentの最新作『Overwatch』が爆発的な人気となっており、ネットカフェ(PC房)でのシェアは『League of Legends』の24.65%を上回る32.69%となっています。
FPSジャンルの2位は『サドンアタック』で、全体では5位・5.35%のシェアとなっていました。『サドンアタック2』はベスト10に入っておらず、以降の順位についてはサイト登録無しでは確認することが出来ませんでした。
現在はFPSでは人気タイトルの地位を獲得している『Counter-Strike: Global Offensive』も、リリース直後は『サドンアタック2』の評価と同じく「前作と代わり映えがしないゲーム内容」のゲームタイトルで期待外れというファンが多かったと思います。
しかし、CS:GOはゲームシステムの地道な改善、Steam Community Market経済圏と連動した武器スキン等の仕組み、またeスポーツを支援するためのシステムなどを導入することで人気を徐々に回復し、爆発的な人気タイトルとなった実績があります。
『サドンアタック2』がこれと同じく再起の道を目指さなかった理由には、韓国では先の通り、魅力的なキャラクター・ストーリー・ゲーム性を持つ『Overwatch』が圧倒的なシェアを持つことや、クラシックなリアル系FPSの分野では先の『CS:GO』が人気を博しており、『サドンアタック2』いまから改善しても最終的に利益を確保する状態とするのは難しいというような判断もあったのではないでしょうか。