ロジクールが最高傑作と胸を張る有線・無線ゲーミングマウス『G900』の体験会が4/7(木)に東京都内のロジクール本社で実施されました。
左よりゲストのプロゲームチームDetonatioN Gaming所属Tara選手、Melofovia選手、LogicoolブランドアンバサダーStanSmith氏
『G900』はPC周辺機器メーカー最大手の1つであるLogicool(グローバルではLogitech)社が多額の開発資金と3年の月日をかけてついに完成させた、今後のフラグシップとなる有線・無線対応のゲーミングマウスです。
4/14(木)に発売となるこの『G900』をいち早く体験出来るイベントが、応募者から人数限定の招待制で実施されました。自分も参加することが出来たため、イベントの内容をレポートしていきます。
イベントは、まずロジクールでシニアクラスターカテゴリーマネージャーを務める古澤明仁氏が、『G900』に関するプレゼンテーションを実施。『G900』完成までに注がれたた情熱や、最高傑作と胸を張るその理由について紹介しました。
現在、マウスを使うPCゲームのeスポーツ競技において、ほぼ全員の選手が有線のゲーミングマウスを使用しています。しかし、マウスコードはプレーにおいて妨げになっており、マウスコードホルダーを使用するなどしてその対策をしながらプレーしている状況があります。
複数の無線マウスが近辺に混在することで干渉が発生しトラッキング性能が低下。
ゲームや試合中にバッテリーが切れてしまうという連続駆動時間への不安、そしてそのバッテリを搭載するがためにどうしても重量が重くなってしまうということが、多くのゲーマーが選択肢からワイヤレスゲーミングマウスを外す要因となっています。
最高のワイヤレスゲーミングマウスの開発を目指すロジクールは、性能、バッテリー駆動時間、耐久性など様々な要素について徹底的にこだわり製品を開発したとのこと。
コンマ数秒の判断が勝敗を分けるeスポーツにおいて、遅延は絶対に許されない要素。
ロジクールは老舗メーカーとしてこれまでに培ってきたノウハウを駆使することで、無線なのに有線よりも高速な動作を実現。
こちらは、マウスクリックの反応速度を比較・計測するためのテスト装置で、これらを用いて『G900』やライバル製品のテストを実施したとのこと。
『G900』は、ライバル会社の製品はおろか、有線製品を凌駕する反応速度を実現するというにわかには信じがたい結果を残しているそう。
こちらは、多数の無線マウスが存在する状態でのトラッキングテスト。
回転するターンテーブルのような場所にマウスを乗せて、トラッキングの正確さを計測。
トラッキングが正確であれば、緑色の線がきれいに円形を描くことになります。
クリックしていただくとわかりますが、左上が『G900』で、安定したトラッキングであることがわかります。
各項目の一番右側が無線マウスが多数混在している場合でのトラッキングですが、他社製品はこの状態だとトラッキングが非常に不安定になってしまっていることがわかります。
バッテリもロジクールならではのノウハウにより、軽量化かつ長時間の駆動を実現するものを採用。このバッテリの採用により、駆動時間と重さの問題を一挙に解決しています。
『Logicool G900』は無線マウスながら本体重量がわずか107グラム。
無線マウスだと130グラムを超えるくらいは当たり前なので、かなりの軽さです。
『G900』は、『G700』の後継となるモデルとなっており、開発にあたり100を超えるパーツをすべて見直し、各パーツの無駄な部分を洗い出し徹底的に軽量化を実施。
古澤氏は「単純に各パーツから無駄を削るだけならば他のメーカーさんにもできる事」と説明。ロジクールは製品の耐久性に徹底したこだわりをもっており、様々なデータ分析を駆使しながら改善を実施。落下テストにおいては、プロトタイプだとパーツが砕けるような状態でしたが、最終的な製品版では一切の破損が発生しない高い耐久性を実現しています。
『G900』は現時点で最高のオプティカルセンサーとなる「PIXART PMW 3366」を採用。
こちらは、ロジクール社が独占提供を受ける契約となっており他社は使用することが出来ないため、性能面でかなりのアドバンテージを得ているとのこと。
金属バネのテンショニングシステムと金属性のピボットヒンジを採用した他、マウスボタンに対して平行にスイッチを配置する事で物理的な距離を短くしたことにより、クリックの跳ね返りが早くなり高い安定性を実現しています。
これまでのプレゼンテーションにより、非常に優れたマウスであることはわかりました。
「でもお高いんでしょう?」というのは誰もが持つ感想です。
気になるお値段はこちら。
2万円を超えるマウスというのは、なかなか存在しません。
ゲーミングマウスとしては間違いなく高い部類になります。
古澤氏によれば、『Logicool G900』のライバルは他社のマウスではなく、eスポーツプレーヤーがアドバンテージを得るのに欠かせない高性能なモニタやビデオカードなどの高額製品とのこと。
つまり、『Logicool G900』は同社が誇る最高峰のゲーミングマウスであり、性能的にはプレーヤーのプレーを向上させる絶対的な自信があるため、モニタやビデオカードを買ってアドバンテージを得ようという時と同じように『G900』を捉えてもらえれば、ということになるでしょうか。
イベントには、様々なFPSでタイトルを獲得し現在はロジクールのブランドアンバサダーやゲームキャスターとして活躍するStanSmith氏、そして昨年の『Alliance of Valiant Arms』世界大会で3位に入賞したプロゲーミングチーム DetonatioN Gamingの Tara選手、Melofovia選手がゲストとして登場しました。
StanSmith氏はプレゼンテーションを行ない、これまでのゲーミングマウス使用歴などを交えながら、『G900』がこれまでに使った中で最高のマウスである理由を紹介。
イベント中に直接お話を聞いてみたところ以下のように回答していただけました。
「G900は3ヶ月くらい前から使わせていただいていますが、ゲーミングマウスといえば有線に限るという常識を覆されました。最初はやはり有線モードで使っていたのですが、無線モードに変えてみたところ、もう有線には戻れなくなりました。有線モードの方が無線ムードより優れているのは感じますが、それでもこれまでのマウスよりは間違いなく高性能。さらに、マウスコードが無いという体験が本当に素晴らしく、コードのひっかかりやねじれがプレーに影響しないのは本当に魅力的です」
Melofovia選手は本日のイベント前に1時間ほど使用し、やはりその圧倒的な性能とコードレスの快適さ、そしてマウスの軽さに衝撃を受けたとのこと。今後はメインのマウスを「G900」にメインを変更するつもりで、問題なければ5月末のオフライン大会『AVARST2016 Season1』でも使用してみたいそうです。
Tara選手は『G900』の圧倒的な性能と応答速度の速さを評価。
本日触ったばかりでゲームにおける使いこみが出来ていないため、今後の検証によってはメインマウスとして使用していくことは十分に考えられるとのことです。
製品のプレゼンテーションが終わった後には、ゲストが参加者に『G900』を贈呈。
参加されていたのは、FPSとMOBAのプレーヤーが半々といったところで、テストPCに入っていた『Alliance of Valiant Arms』や『League of Legends』で『G900』の性能を試していました。
参加者たちと積極にコミュニケーションするゲストのみなさん。
イベントに参加されたのは、ブログなどを運用されているゲーマーの方が中心とのことだったので、今後『G900』の様々なレビュー記事が公開されていくのではないかと思います。
製品をゲームに繋がない状態で少し触ることが出来たのですが、持ち心地、クリック感、ホイールの感触、重量などはかなり素晴らしくこれでコードの違和感がなければ確かに素晴らしいだろうと感じました。実際の判断については、ゲームで長時間使ってみなければいけませんが、無線でも十分にeスポーツで使用出来るのでは無いかという期待を持てる印象です。
また、今回のプレゼンでロジクールが耐久性や性能等に徹底したこだわりを持って開発を行なっていること、DetonatioN Gamingの選手に『G900』を大会で使って欲しいというのが本音としながらも「マウスはアスリートが勝つために自ら選ぶべきで強要は出来ない」と選手のの選択を尊重していたこと、イベント終了時間が迫る中、『League of Legends』でノーマルゲームをプレーされていた方を無理矢理辞めさせるような判断をしなかったことなどは個人的に好印象として映りました。
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