『LJL 2016 Spring Split Challenger Series』において複数の問題が発覚し、チームや選手の出場停止処分、開催の延期に関する発表が公式サイトにて行なわれました。
『LJL 2016 Spring Split Challenger Series』は、Riot Games公式プロリーグとして2016年5月より実施が予定されている『League of Legends Japan League 2016 Summer Split』の出場権をかけて行なわれる「サバイバルマッチ」の代表チームを決定する大会です。
『LJL 2016 Spring Split Challenger Series』に先がけ、同大会に出場する6チームを決定する事前予選Round1が2/4(木)に実施されました。
このRound1において、日本以外からの予選参加や公開禁止情報の漏洩といったルール違反が発覚し下記の通り処分が下されています。
発覚した違反行為と処罰
事の発端は、出場チームの KINGDOMが SCARZ およば Dragonfly Gamingの一部選手が海外から予選に参加していた疑惑を持ち、独自調査した結果と、運営チームとのやりとりを公式サイトにて公開したことです。
【公式Blog】LJL 2016CS 予選で行われた不正についてhttps://t.co/08HHC7bXF8— KINGDOM (@lol_KINGDOM) February 13, 2016
LJL CS運営の皆様、試合を楽しみにしていたLJL CSファンの皆様並びにKINGDOM関係者、ファンの皆様 この度は多大なるご迷惑をお掛けいたしました事を心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
これからチーム一同話し合って今後について決めようと思います。— KINGDOM (@lol_KINGDOM) February 15, 2016
たった今LJL CSの方からお電話があり、KINGDOMは先日の情報公開によりLJL CS出場禁止処分となりました。— KINGDOM (@lol_KINGDOM) February 15, 2016
この結果、3チームには先の処分が下される結果となりました。
いまのところ、SCARZ、Dragonfly Gamingからはこの件に関するチームとしての公式発表は行なわれていません。
SCARZは後ほど公式サイトにて報告を行う事をTwitterにて明らかにしています。
【SCARZ-LoL】今回のLJLCSの件につきまして、後程公式サイトからご報告致します。
皆様をお待たせして心よりお詫び申し上げます。— SCARZ(Scarz) (@SCARZ5) 2016, 2月 15
追記 2/16 09:50
KINGDOMの無期限活動休止が発表されました。
こちらには、運営側とのやり取りの経緯や、チーム側が受けた運営チームの印象などについての記載が行なわれていました。
【公式Blog】無期限の活動休止いたします。https://t.co/ac240a45D6
— KINGDOM (@lol_KINGDOM) February 15, 2016
追記 2/16 22:17
SCARZから本件が発生した件についての経緯説明が公開されました。
JL公式サイトの通り『海外アクセス』のみが起きてしまった
経緯を説明させていただきます。
はじめに、LJLCS 1戦目の日程確定が1月末にございました。(SCARZはRound2から参加)
当初決定していた初戦日時は2月11日でしたが、LJL公式サイトのメールフォームシステム不具合により、
1チームが抜けており、急遽試合日が2/4に変更となりました。通達が試合の2日前であるため、アメリカからのフライトも容易く変更が出来ず、
試合日程の変更を運営様に相談しておりましたが、日程の兼ね合いがうまくいかず、
リザーバーもスケジュールを合わすのが難しくNova選手の出場に至ったことが経緯になります。
Round1前日にアクセス確認/調査を受けており事前に伝える事が難しく、
事後報告になりましたがRound1は来日前であること、9日には来日していた事を告げました。
現在、Nova選手は日本に居住しております。
以上が今回の経緯になります。
Challenger Series出場権獲得
Round2出場
出場停止
2/4の発表では、 Dragonfly GamingがChallenger Series出場権を獲得と発表されていましたが、今回の発表においてはRound2出場と変更されていました。
今回の問題調査の影響により、当初予定されていた開幕戦の予定が2/18(木)から2/25(木)に延期。また、Round 2が2/18(木)に実施とスケジュールが変更されています。
今回の一件は、観戦者の立場からするとプロリーグの出場を目指して参戦し、出場権獲得のあかつきにはチームの法人化を行う事になるという立場にある関係者や選手が取った行動としては月並みながら残念と言わざるをえないでしょう。
LJL本戦に出場となれば、世界大会に通じる大会に参加出来るチャンス、チーム参加報酬の支払い、メディアへの露出など様々なメリットを得られるため、何が何でもChallenger Series出場権を獲得したいという気持ちはわからなくもないですが…。
また、Twitterでは対応に問題があったとはいえ問題提起を行なった KINGDOM が参戦停止となり、ルール違反をした2チームについては2試合の停止処分という結果については公平性に欠けるのではないかという意見が見られました。
公式サイトにて、Dragonfly Gaming への処分が追記の形で発表されました。
こちらによると、Dragonfly Gaming のマネージャーによる第三者運営サイトへの虚偽および侮辱的な内容を含め情報伝達が行なわれたことを理由に公式ルール「9.1.3 破壊的な言動、侮辱 チームメンバーは、相手チームのメンバー、ファン、LJL へ向けて、侮辱 的、嘲笑的、破壊的あるいは敵対的ないかなる行為またはジェスチャーも 行ってはなりません。また、メンバー以外の個人に、かかる行為を行うよう唆すことも禁止されています。」を元に「厳重注意処分」を下したとのことです。
Dragonfly Gamingがチーム公式サイトにて今回の件に関する正式コメントを掲載しました。
こちらによると、Dragonfly Gaming選手替え玉疑惑について、該当選手は「海外からのアクセス」について否定、「キー配置がこれまでと異なる」という点については初の大会出場で緊張していたため、と主張しており、運営サイドではこれらについて確認する術が無いため、選手の言い分を信じるという方針とのこと。
大会主催サイドの報告で、海外アクセスについて確認されているとの発表があり双方の主張が食い違っている状況です。