ブラジルのサンパウロ州・サンパウロ市にて、ブラジル最大規模のCS:GOの大会『MAX5 Invitational』が行われています。
『MAX5 Invitational』は現地時間の1/6(水)から1/10(日)までの計5日間と一週間近くかけ行われる大会で、賞金の総額は25,000レアル(約72万円)となっています。
トータルで10チームが参加しており、2つのグループに分かれてグループステージが実施されています。
Aグループ
Bグループ
水曜日(開催初日)から金曜日まではグループ内でBest of 1形式で試合を行い、試合結果によりポイントが各チームに与えられます。
ポイント
金曜日のグループステージ最終戦終了の時点で、各グループの上位2チームが次のステージに進める事になっています。
初日の試合結果は次の通りとなっています:
1/6(水)試合結果
初日の感想
初日の印象としては、Luminosityはさすが世界トップクラスのチームを相手に試合を行ってきた事もあり、他のチームより余裕があるといった感じで、試合も圧倒していました。
また、KeyDには元mibrにて活躍していたBruno”bit” Fukuda選手、去年Luminosityのコーチとして活躍し、同じく元mibr所属のRenato”nak” Nakano選手がプレイヤーとして復帰し活躍し一試合目を勝利した他、伝説のスナイパーRaphael “COGU” Camargo選手の所属するINTZはCNBと試合を行い苦戦しましたが、後半四ラウンド差を詰めて引き分けに持っていき観客を沸かせる等見どころがたくさんありました。
また、今回個人的に注目していただきたいのが、Santos Dexというチームです。このチームはサッカーのペレ氏、ネイマール選手が所属していたブラジルサンパウロ州の大手サッカークラブ、SantosFC公式のCS:GO部門として参加しています。初日は負けてしまいましたが、今後の活躍に期待をしたいチームです。
その他、今回唯一の『海外チーム』として参加したアルゼンチンのNTNに対して、大会のコメンテーターやG3Xのコーチ”BCZ”氏がブラジルと同様不景気でプロ契約がなかなか出来ないアルゼンチンやチリなどのチームのスポンサーになってくれるブラジル企業を探すプロジェクトを近い内に開始したいと発表していたことも素晴らしいと思いました。
2日目は、日本時間1月7日の夜10時から試合開始の予定です。
試合は下記のリンクから生放送で視聴できます
配信URL
2日目 – 1/7(木)
2日目は最終試合が23時に終わるなど進行が3時間近く遅れた事や、ストリーム配信が30分以上止まるなどのトラブルも有り、ネット上ではAzubu.tvではなくTwich配信を望むサポーターや、選手の体調を気遣って運営の改善を求める声も上がっていました。
会場では、会場客用にPCが設置されていて、FalleN氏が会場客を相手に1on1をするというイベントや、各チームのメンバーが会場客のマウスパッドにサインをする等のサービスがあり盛り上がっていました。
グループステージ2日目は初戦が引き分けに終わり、2試合目以降もバランスの取れた試合が期待されましたが、GathersとアルゼンチンのNTNが1ラウンドもとれずに負けるなど、実力差が目立つ日になりました。
また、この日1番注目されていたLuminosity Gaming対INTZ戦ですが、4人のコメンテーター全員がINTZは5ラウンドも取れないだろうと予測していました。彼らの予測通り、前半を13-2とLuminosity GamingがCT側で大差をつけて折り返しましたが、後半は予測に反しLuminosity Gamingが6ラウンドを落としています。この結果についてLuminosity GamingのコーチであるZews氏に話を伺ったところ所、『あまりにも余裕があったため、後半チームが油断しトータルで8ラウンドも落としてしまった、1ラウンドも落とさずに勝てる試合だった』とあまり納得がいかない様子でした。
SantosFCの公式チームであるSantos Dexは2試合行い、2勝しています。2日目最終試合には、CNBと対戦していますが、CNBの選手が抜けない壁や箱を撃つシーンが幾つかあり、コメンテーターのPink氏に『このレベルの大会であの様なミスはありえない、(CNBの)選手たちの知識不足にはがっかりした』と厳しく批判される場面も有りました。
現在の各チームのポイントは、下記のリンクから確認が出来ます
8日はグループステージ最終日となり、各グループの上位2チームが準決勝へ進むことになっています。
3日目 – 1/8(金)
3日目もやはり優勝候補のLuminosity Gamingが苦戦することなく2試合とも圧勝しています。感想としては、やはり世界で活躍しているだけあり、相手の作戦に対して常に冷静に対処し、時間を上手く使いラウンドを取得していました。Luminosity Gamingは今大会のグループステージでは唯一全勝したチームとなっています。
最後の試合は、既にグループステージ敗退が決まっており、どちらも3試合すべて負けている2チーム、アルゼンチンのNTN対ブラジルのGathersの試合となりました。NTNは前半TRで5ラウンドしか取れず、誰もが負けを予想しましたが、CTでは落ち着いたプレイをみせ、逆転し今大会初勝利しています。この試合後、多くのブラジル人サポーターがNTNの勝利に歓声を浴びせています。
Luminosity GamingのFalleN選手は、試合後のインタビューにてNTNに対して『準決勝に進めることができず辛い結果にはなったが、飛行機で来る予算もないにもかかわらず、バスで36時間以上かけてまでブラジルに来て参加し盛り上げてくれて感謝している、今後もブラジルの大会やチームの練習に是非参加して頂きたい』とコメントしています。
グループステージの試合がすべて終了した事により、4日目、準決勝の対戦カードは次の通りとなります:
4日目 – 1/9(土)
準決勝1試合目は接戦となり、CacheとInfernoではフルラウンド(30ラウンド)ゲームとなっています。
KeyDにはRenato “nak” Nakano選手、Bruno “bit” Fukuda選手といったベテラン選手がいましたが、g3xのyeL選手のawpに抑えられ、苦しい展開となっていました。また、KeyDは落としたラウンドのほとんどのファーストキルをg3xに取られています。
最終マップCobblestoneでは、g3xのメンバーが無理買いにこだわりラウンドを取りに言ったものの、KeyDに冷静に対処され6ラウンド差で敗北し、KeyDの決勝進出が決まりました。
2試合目では優勝候補Luminosity対AlienTechの勝負となりましたが、1マップ目のMirageではLuminosityが圧倒し、前半、後半でトータル1ラウンドのみ落としています。2マップ目のTrainではAlienTechがCTで6ラウンド先取し驚かせたものの、その後やはりLuminosityが経験、技術の差を見せつけ、後半は1ラウンドのみ落とし勝利しました。特にFalleN先取、Fer先取が安定しており、複数の的を相手にも慌てずに連続キルを取るなど会場を盛り上げました。
この結果についてg3xのコーチであるBczz氏は、『Luminosityだけ実力がずば抜けている、優勝は間違いないだろう』とコメントしています。
土曜日の全試合が終了した事により、最終日の三位決定戦及び決勝戦の対戦カードは次の通りとなりました。
最終日 – 1/10(日)