2015年10月27日に設立が発表された「一般社団法人 日本eスポーツ協会(JeSPA)」にいくつかの問い合わせを行なったところ、事務局より回答をいただくことが出来ましたので、その内容について紹介します。
「一般社団法人 日本eスポーツ協会」は、日本におけるeスポーツの国内普及と世界レベルの向上、eスポーツを通じた日本ゲーム産業の発展に寄与すべく活動する団体として先日設立が発表されました。
残念ながら当日に行なわれた発表会に参加することが出来なかったため、個人的に気になる点について問い合わせを行なわせていただいたところ、JeSPA事務局より回答をいただくことが出来ました。
中間発表以降、目立った活動はほとんどしていませんでした。
設立準備委員会のメンバーの中の数人がそれぞれの範囲の中でいつか来るであろう法人化に向けて独自に動いていましたが、組織だった大きな流れではありませんでした。
設立に向けての動きは昨年の10月頃から開始していました。
日本で「eスポーツ」を普及しなければならないという使命に燃えて8年前に設立準備委員会を立ち上げましたが、残念ながら世間一般的に時期尚早であったと言えます。
また、eスポーツのソフトの多くはジェネラルルールが確立しておらず、クリーンベニュー、パブリックドメインのソフトが無いため、ライセンシング、肖像権等の諸問題もあり、独自に大会を開催するための制約が多く、普通にイベントを開いてもスポンサーイベントの枠を超えられなかったことがあります。
更に、(※管理者補足: eスポーツは)「アジア室内競技大会」(OCA主催)の正式種目なので選手派遣には「日本オリンピック委員会」(JOC)への加盟が不可欠なのですが、JOCへの加盟には色々と高いハードルがあります。
例えばJOC加盟には我々の団体が国際的なスポーツ連盟(IF)組織への加盟が必要です。
eスポーツには「国際eスポーツ連盟」(IeSF)という団体があるのですが、他のスポーツ連盟(IF)に比べて公的な競技者団体や主要国の加盟が極めて少ないので、その状況で協会を立ち上げてもJOCの加盟も叶わず、アジア室内選手権大会に選手を送ることも出来ないという事態に陥ることが考えられたため、それも協会を立ち上げるための障害でした。
しかし、これらを整地してからの協会設立では時間もかかりすぎるし、いつ立ち上げられるかも難しい問題です。
そこで、日本でのeスポーツを取り巻く環境が良くなってきた今のタイミングに法人として立ち上げ、一歩一歩組み立てながら「eスポーツ」を考えて発展させていく道を選択した次第です。
そこはあまり関係がないかもしれません。
やはりタイミングだったと思います。
大きく異なる点は「当時とeスポーツを取り巻く環境が変わった」点にあります。
具体的に言いますと、当時の設立準備委員会設立は、世間一般でのeスポーツに対する認知があまりにも無かったため、準備委員会設立に関わった会社(ソニーミュージックコミュニケーションズ、エンターブレイン、電通)とeスポーツを応援する有志の方々によるボランティア精神により運営されていました。
また、その頃に起こった「リーマンショック」などによる不況の波の中、そのような体制で何年も活動するのは難しかったので一旦活動を休止せざるを得ませんでした。
今回、世界的なeスポーツの一層の盛り上がりと国内でeスポーツの関係各社様のご努力により世間での認知が広がったことにより、協会の賛助会員となってeスポーツの応援をしてもいいという企業様が多く増えたことで協会の活動が安心して出来る状況になりました。
また、協会の実務を担当して頂くボランティアの方々も今やそれぞれeスポーツの業界で様々な仕事をされている方々ですので、協会仕事をするにあたって以前より余裕が出来てきた、という事も以前と随分と違う状況であると言えます。
今のところはその計画はありません。
はい。一般のプレイヤーの方々に入って頂く手続きは早目に発表させて頂きたいと思っていますが、色々と整備しなければならないので少しお時間を頂く事になるかもしれません。
アジア室内選手権大会で「FPS」は正式種目として採用されています。そこへの出場を目指す当協会としては、「FPS」を採用しない理由はありません。
日本選手権はJeSPAが運営致します。大会業務については当協会の担当スタッフが管理・運営を致します。
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ということで、メールベースでの問い合わせということもあり細かいところまで詰めての質問・回答とはいきませんでしたが質問についてはご丁寧に対応いただきました。
今後については、公式サイトでの発表に合わせてご紹介していければと思います。