賞金総額約22億円のDota 2世界大会『The International 2015』で Evil Geniusesが優勝となりました。
『The International 2015』は、招待、予選通過を合わせた世界のトップ16チームが出場し、アメリカのシアトルにて開催されました。
Main Eventはダブルイリミネーション方式トーナメントで行なわれ、勝者側トーナメントを CDEC Gaming 、敗者側トーナメントを開催国アメリカのプロゲームチーム Evil Geniuses が勝ち上がり Grand Final に進出しました。
Grand Finalは Evil Geniuses が CDEC Gaming を 3 – 1で下し、世界一の称号と賞金約8億円を獲得しています。
176 games played, 18 teams, 11 days and 1 Aegis. These are your #TI5 Champions! @EvilGeniuses pic.twitter.com/mFmt63WT7c
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Evil Geniuses conquer The International 5 winning over 6 million dollars! #TI5 pic.twitter.com/Jqi6IWQPO1— Evil Geniuses (@EvilGeniuses) August 9, 2015
Sweet Victory! The International 2015 Champions @EvilGeniuses! #TI5 pic.twitter.com/styaMO9An5— DOTA 2 (@DOTA2) August 9, 2015
The International happens because of you.Thanks for supporting your teams and their dreams to be the best. #TI5 pic.twitter.com/Pm0JzGgtdq
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Game 1
開始から CDEC Gaming が MidのSuma1Lに3連続のGankを成功させます。
一方的な展開になるかと思いきや、 Evil Geniuses は、少人数戦で次々にキルを獲得して15-4とし経験値とマネーを大きくリード。
その後も、集団戦で序盤の負債を完全に返したSuma1LのStorm SpiritがCDECを翻弄。
FearのGyrocopterもファームが進み、 Evil Geniuses の連係もうまく機能しもはや手が付けられない状態となり、 CDEC Gamingが34分で投了となりました。
Game 2
CDEC Gamingが開始3分で1キル先行から少人数戦で5-2とリード。 Evil Geniuses はさきほどの試合と違って連係がかみ合っていない印象。
Evil Geniuses はUniverseのClockwerkがPower Cogsで敵を封じ込める展開で反撃していきますが、 CDEC Gaming はタワー2本を獲得しマップを広く展開しながら、Smokeを使ったGankで Evil Geniuses を4キルしさらにゲームをリード。
トップタワーを一本しか獲得できていない Evil Geniuses に対し、 CDEC Gaming はセカンドタワーを全て折りマップを広く展開。
Evil Geniuses はレーンの押ししすすめに貢献するBroodmotherをClockwerkのHookshotをきっかけに2連続で倒し、さらに4killで Evil Geniuses がゲームの流れを引き戻し始めますが、その後の集団戦で全滅。さらに CDEC Gaming は4人を一掃する展開となり、 Evil Geniuses がGoog Gameをコールして2ゲーム目は CDEC Gaming の勝利となりました。
Game 3
序盤から交戦が繰り返され CDEC Gaming が7-4とリードしトップタワーを獲得。
Evil Geniuses は25分頃にビハインドを取り戻し、その後約10分間はお互いに牽制しあいながら次なる集団戦をうかがう展開。ようやくぶつかった集団戦では、 Evil Geniuses 側が3-2トレードオフからRoshanを獲得し経験値、マネーで逆転。
お互いに交戦を繰り返し Evil Geniuses がタワー獲得数で並びます。その後、 Evil Geniuses が長時間の激しい集団戦を制したところで CDEC Gaming が投了。 Evil Geniusesが我慢強い戦いで、優勝に王手をかけました。
Game 4
Evil Geniuses はFearのGyrocopterがファーミングを続け、Suma1LのStorm Spiritが単独行動している CDEC Gaming プレーヤーを倒す一方、 CDEC Gaming はPhantom Lancer、Lina、Dragon Kingtが早いクリープ処理でレーンを徐々に押し進め、先に1stタワー3本を陥落させます。
Roshanを狙う CDEC Gamingに対し、UNiVeRsEのEarthshakerが飛び込み一気に4人を倒すスーパープレーが炸裂。
その後は、Evil Geniusesがまさにケミストリー爆発というようなチームプレーの連続でゲームの流れを完全に支配。39分に CDEC Gaming が「good game」をコールし Evil Geniuses の世界一が決定しました。
開催国アメリカの優勝ということで会場はかなりの盛り上がりとなりました。
大会の基本賞金総額は160万ドルですが、大会に関連するゲーム内アイテムが購入される毎に、その25%が賞金総額に配分される仕組みが導入されており、結果として賞金総額は約10.5倍の1841万6970ドルとなりました。
2014年大会の優勝賞金は約5億円で、下記のような賞金配分となっています。
Grand FinalのEvil Geniusesは本当に素晴らしく、世界一に相応しいチームワーク、我慢強さをみせてくれました。
中国予選2位からWildcard予選を抜けて、本戦では勝者側トーナメントからGrand Finalに進出した CDEC Gaming も素晴らしいチームだったと思います。
今後は、リリースされるであろう大会のハイライトムービーやドキュメンタリなどを紹介していきたいと思います。