2014年12月21日(日)に開催された『Red Bull 5G 2014 Finals』で西日本チームが4ジャンルを制し優勝となりました。
『Red Bull 5G 2014』は 5 ジャンルのゲームを使用して行なわれるゲーム大会です。
西日本、東日本の予選を勝ち抜いた16人の選手たちがエリアを代表するチームとなり、5ゲームで東西対抗戦を実施。日本一の座をかけて競い合いました。
会場は秋葉原の「AKIBA SQUARE」。今年も円形のステージ、ライトの効果的な演出とDJによるBGMというこれまでのスタイル。
格好良いとしか言いようが無いステージ
また、試合の合間にはDJが会場でプレーを行ない、待ち時間も素敵な空間を作り上げてくれます。
ゲーマーでもあるDJ HANGERはストリートファイターのBGMを使ってプレー
プラスして超巨大な横長のモニタが目を引きました。モニタ中央にはゲーム画面、左右に分割して選手の映像が流れる仕組みになっていました。
開幕式にて2年連続優勝の東日本チームから優勝旗の返還が行なわれました。
そして、両チームのキャプテンが固い握手を交わします。
その後、今年の競技ゲームの発表が行なわれることになるのですが、これまでの固定方式とは異なり、なんと今年は「敗者が次の競技を決定する」という驚きのスタイルとなることが明らかにされました。
最初のゲーム選択権を得たのは、昨年のFinalsで敗北となった西日本チーム。1ゲーム目2年連続で「RACING」が行なわれてきましたが、西日本チームの選択は今年から採用となった「バイキングぽいぽい!!」。
「バイキングぽいぽい!!」は1チーム2人のタッグマッチ制で行なわれ、1マップ3ラウンド制。3マップ先取で優勝となります。相手チームを全滅させるか、タイムアップ時に残り人数が多い方がラウンド勝利となります。
東日本チームからは、過去に「SPORTS」部門を制した経験を持つバイキー選手とPoigaman選手がタッグを組んで登場。
西日本チームは、高校生でFPSプレーヤーという背景を持つKatayumi選手とFalqon選手の2人が代表を務めます。
「バイキングぽいぽい!!」はマップ上に落ちているオブジェクトを拾って敵にぶつけて倒すというシンプルなゲームです。しかし、単純だからこそ戦略やチームプレーがゲーム展開に大きな影響を与えることになります。予想外の面白さでゲームを見るのに夢中になり、ゲームの写真を撮るのをすっかり忘れてしまいした。
試合は、西日本チームがポジショニングで有利に付ける展開で東日本チームを苦しめる一方、東日本チームが相手にぶつかったり移動ルートを制限させたりというチームプレーを駆使する展開で白熱したバトルとなります。
東日本チームのバイキー選手は、ラウンドを取ると腕を突き上げたり立ち上がって両手を振り上げ観客を盛り上げるなどのパフォーマンスを披露。東日本チームが2ラウンドを連取したあと、西日本チームが3ラウンド目を取りますが、4ラウンド目を東日本チームが取り勝利。
バイキー選手とPoigaman選手は、「SPORTS」ジャンルに続く「FREE GENRE」部門の優勝を達成しました。
1ゲーム目を落としゲーム選択権を得た西日本チームは、「RACING」の「Gran Turismo 6」を選択。「RACING」は各チームから2選手が出場して4人によるレースが行なわれます。
まずは本戦のグリッド順を決める予選を実施。5周を行ない、予選のタイム順に合わせてスタートグリッドが決定されます。
予選は2位に5秒近い差を付ける圧勝で昨年のファイナリストねぎ選手が1位となり、本戦は前からねぎ選手、calsonic選手、アユム選手、ほんだ選手という順番でスタートすることが決定しました。
ねぎ選手は本戦でも大舞台にも関わらず大きなミスが無い完璧な走りで独走。
calsonic選手も追い上げを見せましたが、ねぎ選手がミスをしないため差が縮まらずそのままゴール。
西日本チームが優勝となり、2ゲーム目を取ることに成功しました。
3ゲームは東日本チームが「SPORTS」の「みんなのGOLF 6」を選択しました。
東日本チームを代表するのは、データを分析し頭脳的にプレーする28歳のVAN選手。
対する西日本チームから登場するのは、感覚を武器とする43歳の斬鉄剣選手です。
試合は1コースで3ラウンドマッチを行ない、先に2ラウンドを制した方がそのコースで勝利。2コースを先にとった選手が優勝となるルールです。
両選手共に最長飛距離を誇るキャラクター「マックス」を選択。キャラクター差は無いため、プレーヤーの実力差がそのまま結果に反映される対決となります。
“感覚派”と“頭脳派”の両選手、ショットの開始時の狙い方やかける時間でその差がわかるのが面白いです。1コース目は、1ラウンドを斬鉄剣選手、2ラウンドをVAN選手と交互に取ったあと、斬鉄剣選手が3ラウンド目を取り1コース目を勝利。
2コース目は、VAN選手がスーパープレーを披露。1ラウンド目ではグリーンに見事オンしたボールが、強烈なバックスピンを見せそのままカップに吸い込まれイーグル達成。さらに、続く2ラウンド目も信じられないことにまたもやイーグルを決め、データを駆使したプレースタイルのすごさを見せつける展開に。
勝敗を決する3コース目は、斬鉄剣選手が選択。これまでの2コースと比べると比較的狭く難易度の低いものとのこと。両選手共にグリーンまでは問題なく到達し、グリーンでのパット対決となります。
1ラウンド目はVAN選手がわずかに外し、斬鉄剣選手がきっちりと決め勝利。2ラウンド目は、VAN選手のボールがカップに嫌われ弾かれてしまいインならず。対する斬鉄剣選手は今回も余裕でのカップイン。見事に3コース目を制し優勝。有言実行で40代でも勝てることを証明してくれました。
西日本チームが総合優勝にリーチをかけました。
優勝に大手をかけた西日本とは対象的に、絶対に負けることが出来ない東日本チームは4ゲーム目の選択をかけてミーティングを行ないます。
話合いの末に選択したのは「PUZZLE」で、「ぷよぷよテトリス」での対決が決定。
チームキャプテンのPoigaman選手は、「PUZZLE」代表の勝利を祈ります。
東日本は、現在世界一というHBM選手がテトリス、Selva 選手がぷよぷよを担当。
西日本は、3年連続ファイナリストのKamestry選手がぷよぷよ、せーは選手がテトリスで優勝を狙います。
左から: Kamestry選手、せーは選手、HBM選手、Selva選手
試合は4人同時にゲームを行ない、相手チームの2人を先に倒せば勝利。
1試合は3ラウンド先取制で実施され、3試合を先に制したチームが優勝となります。
「PUZZLE」部門でキーとなるのは「チームプレー」。
「テトリス」の方が「ぷよぷよ」よりも高速にブロックを積み上げたり消していくことが可能となるため、「テトリス」で先に妨害ブロックを相手に送り込んで邪魔をし、その間に「ぷよぷよ」が大連鎖を組み上げる準備をして一気に仕留めるのが理想の展開となります。
試合はまず西日本が優勢に展開。せーは選手がテトリスで早い段階から妨害をしかけ、Kamestry選手が追い打ちをかける狙いどおりゲーム運びでリードを広げます。
東日本チームも徐々にチームプレーで西日本側に応戦していきますが、西日本はタイミングを合わせた攻撃を効果的に決めてなんと2試合を先に制しリーチをかけます。
圧倒的不利な状況となりましたが、東日本は試合を諦めません。
HBM選手のテトリスとSelva選手のぷよぷよ大連鎖のコンボが決まり始め反撃開始。
3試合目、4試合目を制して最終試合に持ち込みます。
5試合目も白熱した展開となりましたが、最後に試合を決めたのは西日本チーム。
この時点で3-1となり西日本の総合優勝が決定しました。
これまで2年連続で最終戦を担当し、目の前で優勝を逃してきたチームキャプテンのKamestry選手ですが、3年目の今回は自らの手で優勝を決めました。
最終的な結果は決しましたが、「FIGHTING」の王者を決める戦いが行なわれます。
5試合目は「ULTRA STEREET FIGHTER IV」での対決。
西日本の代表は、パッドコントローラーを使用するひかりん選手。
対する東日本は、アーケードスティックのaiai選手。
ひかりん選手が操るのは「狂オシキ鬼」、対するaiai選手は「ジュリ」を選択しての対決です。
試合は3ラウンド先取制で、3試合を先に制した方が優勝となるルールで実施されました。
試合は、aiai選手が操る「ジュリ」との対戦を得意としているというひかりん選手が序盤から有利にゲームを進める展開に。
ひかりん選手は、選手紹介のムービーでは非常に優しそうな印象を受けるプレーヤーでしたが、試合中は派手なアクションを見せるなど非常に熱い選手でした。
試合は優勢な展開を見せるひかりん選手がそのまま支配し、見事に優勝。
長い付き合いでライバルであり友人でもある両者は、試合後に検討を称え合っていました。
総合成績
FREE GENRE – バイキングぽいぽい!!
RACING – Gran Turismo 6
SPORTS – みんなのGOLF 6
PUZZLE – ぷよぷよテトリス
FIGHTING – ULTRA STEREET FIGHTER IV
各試合の様子は、ニコニコ生放送のタイムシフト機能を通じて観戦可能となります。
実況担当はMC MAMUSHI氏(左)と BRZRK氏(右)
今後、大会公式サイトでレポートやハイライト動画が公開されると思われます。