2014年12月21日(日)に開催された『Red Bull 5G 2014 Finals』では新記録や驚異的な展開が続出しました。今回は「5G」にちなんでたくさんの中から個人的に記憶に残った“5つ”の出来事を紹介します。
今大会には過去大会のファイナリストたちが出場していました。
「SPORTS」部門の2012年王者のPoigaman選手(以前は「Jengaman」で出場)、2013年王者のバイキー選手(以前は「マイキー」で出場)選手が東日本チームの「FREE GENRE」ジャンル部門にタッグを組んで出場。
今大会、見事に優勝し両選手は「SPORTS」と「FREE GENRE」で優勝を達成し2ジャンル制覇となりました。また、Poigaman選手は前回、西日本チームでも優勝を達成していたので、今大会で東西両方での優勝を実現させています。
これまでの『Red Bull 5G』では、主催者側が大会で実施するゲームの順番を決定していました。今年はどんな順番でタイトルで試合が行なわれるか注目を集めていましたが、なんと発表されたのは「敗者が次の競技競技を決定する」というもの。
これにより、各チームは試合展開に応じてどのタイトルで勝負をかけるか、といった戦略や駆け引きが非常に重要となります。観客側は次はどんなタイトルになるのだろうという期待感が高まり、非常に盛り上がる結果となりました。
しかし、通常、大会やイベントを行なう際は予想外のトラブルを避けるために、不確定要素を取り除くのがセオリーと言えます。次のタイトルを選手達が決めるということは、あらかじめ決まった順番で設営が出来ない事になりますから、運営サイドとしては非常にリスキーな進行と言えるでしょう。
この展開は、プロジェクトアドバイザーを務める松井悠 氏の発案によるものとのことなのですが、大会後に競技ステージの運営スタッフに後ほど話を聞いてみたところ「なんてとんでもない事を言い出すんだと思いましたよ。めちゃくちゃ大変でしたけど、無事終了して良かったです…」と安堵していました。
大会を影で支えた裏方スタッフの方にも拍手を贈りたいです。
今大会では選手達がとにかく諦めないのがとても印象的でした。
「SPORTS」部門のみんなのゴルフでは、前評判の高いVAN選手が2ラウンド目に2ホール連続のイーグルを決めて会場を巻き込んでの逆転劇を期待させる流れを作りましたが、自分のスタイルを崩さず勝利を目指した斬鉄剣選手が見事に勝利。
また、ぷよぷよテトリスでも2セットを先取されてあとが無くなった東日本チームのHBM 選手とSelva選手が2セットを取り返し、最終セットにもつれ込む展開となりました。
お互いのチームメイト達も、選手を信じて大声で応援していて非常に格好良いと思わされました。
西日本の「SPORTS」部門代表の斬鉄剣選手は43歳。
競技的なゲームシーンにおいては若いプレーヤーの方が有利とされているなか、43歳の選手が厳しい予選を勝ち抜き、大勢の観客が見守る決勝で実力を発揮し、「40代でも勝てることを証明したい」という事前コメントを有言実行し優勝を達成したのは素晴らしいとしか言いようがありません。
「eスポーツ」は年齢や体格に関係なく勝負出来るのが魅力、とよく言われますが、それを証明する良い実例とも言える結果となったのではないでしょうか。
これまで、2012年、2013年大会は東日本チームが優勝し、今大会、東日本チームは「2度あることは3度ある」ということで大会3連覇を狙っていました。
対する西日本チームをチームリーダーとして率いるのは、唯一の3年連続ファイナリスト Kamestry選手。
2年連続で優勝決定戦を任されましたが、残念ながら敗北となり涙を呑んで来ました。
今大会はついに、自身が出場する「PUZZLE」部門でチームメイトのせーは選手と優勝し、西日本チームを勝利に導きました。
『Red Bull 5G』を3年間見てきたファンに取っても非常にうれしい瞬間だったと思います。
大会の動画配信のアーカイブを以下より見ることができますので、興味が沸いた方は時間がある時にでもぜひご覧になってみてください。