プロのポーカープレーヤーに転向したStarCraftシリーズのレジェンドプレーヤー Lim “BoxeR” Yo Hwan 氏のインタビューがPokerNewsに掲載されていました。
BoxeR選手は昨年12月に、韓国のプロゲームチーム SK Telecom T1のヘッドコーチを経て、Fulpotpoker.comと契約しプロのポーカープレーヤーに転向しました。
そのBoxeR選手へのインタビューが、先週ポーカーのニュースサイトPokerNewsに掲載されていました。あとで紹介しようと思っていたのを思い出したので、ゲームに関係する質問を中心にご紹介します。
BoxeR
私は、情熱こそが携わるフィールドにおいてベストとなるための要因だと思っています。
13歳からプロゲーマーとしてアクティブに競技をしてきましたが、いまだにゲームに対する情熱を持っていることを感じました。そして、競技したいという欲求があります。
競技者から引退した後に、1年間ゲームチームのコーチとなる機会がありました。1年間コーチをした後に振り返ると、どんなに懸命に取り組んでもプレーヤー時代と同じ情熱を引き起こすことはありませんでした。成功は情熱無くしてありえないので、最終的にコーチを辞職しました。
辞職後、体を回復させるために休養が必要だと感じ、エクササイズや休息を通じて元気を取り戻す間に「次に何をすべきか」について考えました。そして友人の紹介でFulpotpoker のCEOであるKyle Son氏にお会いしました。私はポーカーを楽しんでいましたし、元StarCraftプレーヤーのElky選手がワールドクラスのポーカープレーヤーとなったことを知っていたのでポーカーに興味を持ち始めました。
Kyle氏は会談中に、「テキサスホールデムは世界中で楽しまれているマインドスポーツなんだ」と言い、私の将来的なプランについて評価してくれました。私はポーカーをとても楽しんでいたので、Kyle氏からのオファー(Fulpotpoker.comとの契約)を断る理由はありませんでした。
BoxeR
StarCraftとポーカーは、相手のクセやプレースタイルを理解する必要があります。
例えば、成功するStarCraftプレーヤーとなるには、対戦相手の前の試合に戦略や作戦を分析し、ベストなカウンタープランを見つけるなど注意を払わなければなりません。
BoxeR
StarCraftはモニタを使って他のプレーヤーと対戦しますが、ポーカーはプレー中に対戦相手と自分しかいなく、他には何もないので人間的な要素が強いです。
BoxeR
私は生まれながらの才能に頼るプレーヤーではありません。
より良いプレーヤーとなるために常に練習を重ねるタイプです。
練習で自分の多くの時間を費します。私が得ることが出来るのは短いポーカーのセッションだけです。今は、平和でリラックスできる環境で練習するための時間がもっと欲しいと思っています。
BoxeR
プロゲーマー時代にプレーしたことはありますが、知り合う機会はありませんでした。今は彼をロールモデルとしているので、知り合う機会がなかったことを残念に思っています。
BoxeR
オンラインのトーナメントで同じテーブルにつきました。彼の存在にあまりにも集中しすぎてた結果、他のプレーヤーに注意を払うのを完全に怠り早い段階でトーナメントから脱落してしまいました。
BoxeR
多くの人たちは、私がコーチとなるためにStarCraftの世界を去り、私のゲームを見ることができなくなることに悲しみました。
しかし、私はStarCraftのコーチではなくポーカープレーヤーとしてカムバックします。私のファンは、プレーヤーとしての私の成長と恐れることなく競技する姿をグリーンフェルト上で見ることを喜んでくれると思います。
私はテキサスホールデムがギャンブルではなくマインドスポーツとして社会に受け入れられることを願っています。それが実現するのであれば、オンラインかオフラインかということは重要ではありません。この問題は、韓国だけで無くアジア全体で解決されるでしょう。
BoxeR
テキサスホールデムのイベントはStarCraftよりもたくさんあります。体が許す限りのトーナメントに出場する計画です。
BoxeR
『2014 World Series of Poker』に出場するのは、すばらしい経験となるでしょう。
最善を尽くして準備します。ベガスでお会いしましょう!
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