プロゲームチームTeam Acerの公式サイトに、同チームのFIFA部門キャプテンを務めるJoshua “Krone” Begehr選手に「eスポーツチームのキャプテンとして必要な事」を聞く記事が掲載されていました。
読んでみたら面白い内容だったので、日本語にして紹介してみます。
eスポーツチームのキャプテンとして必要な事を学ぶために、Team Acer FIFAチームのキャプテン Krone選手にお話を聞きました。
ドイツ・パートテルズにおける冬の朝、Joshua “Krone” Begehr キャプテンに続き、Sascha “poldi10” Schumacher 選手、Tim “Schiewe” Schiewe 選手がベッドからはい出てミュンヘンのサッカー専用スタジアムAllianz Arenaへと向かいしました。そこでは、今年初となるEA Sports主催のFIFA14大会『Virtuelle Bundesliga』 の予選の1つが行なわれます。
「ランニングやトレーニングのために、早朝に起きるなど厳しいスケジュールをこなしてきました。トーナメントにフォーカスしており、新メンバーである Tim Schieweを歓迎します。」とKrone選手。
ブートキャンプ中、プレーヤーたちはお互いに対戦してチームメイトのプレーを分析し批評しあう練習を行なってきました。チームのトレーニングプログラムには早朝のランニングが組み込まれており、Krone選手はフィジカルトレーニングがeスポーツのプロにもたらす利点について力説しました。
「FIFAでは、トレーニングで学んだ全てのテクニックや知識をプレーで表すことが出来るというのが私の意見です。FIFAとeスポーツは、モニタの前でプレーしている時にリアルなフィジカルコンディションを必要としないので、折れない心と精神力が半々です。
しかしながら、体と心が繋がっていることはみんなが知っていることです。その両方のトレーニングをするのは、PCプレーヤーにとってより必要なことで、これらがプレーヤーの集中レベルを決定づけるのです。」
フィジカルトレーニングがチームの基本練習になっているのか質問したところKrone選手はこう答えました。
「最高のプロプレーヤーは、運動に考え方を投資することでよりスキルを向上させることが可能です。訓練かどうかということは関係の無いことです。Team Acerのプレーヤー達はスポーツに取り組んでいますが、どんなアクティビティでもあなたをより良くします。」
Krone選手は、プレーヤーをまとめることがチームのキャプテンとしての重要な仕事だと考えています。
「eスポーツプレーヤーは常に大きなプレッシャーにさらされるので、常に心をクリアにしておかなくてはなりません。私たちはチームの宿舎で練習以外のことをあまりしませんでしたが、チームのマネジメント担当者と一緒に料理や食事をする時間を取るようにしました。家族のようになることは本当に重要なことです。そうなることでプレーヤーはプレッシャーから解放されます。これはTeam Acerならではのすばらしいことです。私たちは兄弟です。」
Krone選手はチームキャプテンとしての役割を引き受けることについて個人的に思うことを教えてくれました。
「チームキャプテンはプレーヤーの成績の質について責任を感じ、プレーヤーの模範となるよう最善を尽くすべきです。私はアドバイスをしませんし、プレーヤーがそれに従うことを期待していません。良いトレーナーは、常に人間のトレーナーであるということなので、私はゲームを超えて人間を訓練しようとしています。これが私の狙いです。再びチームと共に働き始めたので、上手く出来ることを願っています。」
Krone選手のポジティブな態度や予選に向けた練習にもかかわらず、チームはVirtuelle Bundesliga ミュンヘン予選の決勝に進むことが出来ませんでした。
「残念な結果です。チームのケミストリーやプロフェショナリズムには満足でしたが、誰も決勝に残ることが出来なかったのは不満ですね。」
それでも、Krone選手はElectronic Arts、ドイツのスポーツニュースチャンネル Sports1の映像チームと仕事をするチャンスに興奮していました。
「彼らと仕事をするのは最高でした! すばらしい映像を撮影して、共にAllianz ArenaやFCバルセロナのロッカールームを訪れ大いに楽しみました。これらは、私のVirtuelle Bundesligaシーズン参加レポートに収録されると思います。私の私生活、友人や家族のインタビューなどもありますから、気に入ってもらえると良いですね。」
Krone選手は、新たなメンバーTim “Schiewe” Schiewe選手がチーム最高となる準決勝に進出したことについて喜びました。
「私たちはしばらくの間、彼の後ろを追っていました。そして、彼はますますプロらしくなり、好調を維持していました。Schiewe選手がTeam Acerの一員としてプレーした最初のイベントの後、彼がチームに完全にフィットする素晴らしい追加メンバーであると言えます。」
Virtuelle Bundesligaミュンヘン予選はチームが期待する結果とはなりませんでしたが、2014年シーズンは始まっています。
「Virtuelle Bundesliga、FIFA Interactive World Cup、ESL Pro Series 予選は2~3月に行なわれます。これらの予選を通過するには、ラダーでのプレーが多数必要となるので、オンラインでプレーする厳しいスケジュールとなります。
Team Acerには現在3人のWorld Cyber Games メダリストが所属しているので、これらのトーナメントで再びチームリーグが行なわれると良いなと思っています。私たちのパワーをチーム対抗戦のトーナメントに組み込んでいただきたいです。」
Krone選手は個人的な目標とファンに対する期待について言及しました。
「プレーヤーとしては、再び World Chamionshipで優勝したいと思っています。それを超えて、人々を笑顔にして楽しませることが出来るプレーヤーになりたいですね。まわりのみんなが幸せになったら、それは私にとっても本当にすばらしいことです!ゲームやeスポーツについていくつかのアイデアがあります。それについてはあまりお話したくありませんが、彼らやあなたには披露しましょう。」
Okaaay