プロゲームチームFnaticのChief Gaming Officerを務めるPatrik “cArn” Sättermon氏がredditで受け付けた質問の答えについてセレクトして紹介します。
「AMA」は日本でいう「○○だけど質問ある?」というような、掲示板での質問にトピック主が回答していくものです。
全てを紹介する時間は無かったので、個人的に興味があったやりとりをいくつかピックアップして紹介してみます。
※は自分の補足になります
eスポーツで最高の瞬間ベスト3
ありがとうございます。質問の意図は、学生だった間でしょうか?それとも学校でのプレー時間でしょうか?私は、家でも学校でもたくさんプレーしました。
しかしながら、過度にゲームをすることが私の学業を台無しにすることはなかったと誓って言えます。私はゲームと学業について非常に良いバランスを持っていました。
この素晴らしい学校におけるPC施設は、私の学生時代とは非常に異なっています。今の学生たちは、施設でラップトップPCを使っているのではないでしょうか。
一方、私たちは休み時間にQuakeやCounter-Strikeをプレーするために、授業後にコンピューター室に隠れていなければなりませんでした。当時これらのゲームをどれほど欲しかったことか。とにかく、それを家でやろうとせず学生でいてください!
スウェーデンスタイルのタコス、四川火鍋、日本や韓国の焼き肉です。
※参考: cArn氏がタコスを作るムービー
OnGamers が最近、CS1.6プロゲーマーがそのキャリアで獲得した賞金についての記事をアップしましたが概ね正確だと思っています。私の名前と共に掲載された金額については少し高すぎますが、同意できます(※$798,506)。
しかし正直なところ、その数字をCounter-Strikeのチームプレーヤー数の5で割り、チームの取り分を引き、チームから支払われなかった分を除くと、スウェーデンの平均収入よりも高くない数字になります。
大成功を収めている League of Legends部門のゲーミングハウスがドイツのケルンにあります。
2014年に他のゲーミングハウスをオープンしたり、ロンドンのオフィスが大きくなったとしても私は驚かないでしょう。
※意味的にはFnaticは現在非常に好調、ということでしょうか
私たちはここ Fnatic ヘッドクォーターでそれを創りだそうとしているところです。
いまお答えできる、この二年間でしたことは以下のようなことです。
私はゲームのメンタル的な部分で貢献できると考えているので、チーム全部門のプレーヤーたちを成長させるための時間をもっと取れたらと思っていました。
これは、2014年に実現したいと考えています
私は引退したプロゲーマーが簡単にマネジメントに移ることが出来るとは思いません。
チームメイトと比較することによって自分の経験をお話すると、私は多くの時間をイベントやPRツアーに投資することで、業界について学んだり世界中にネットワークを広げました。
もちろん、私たちは人生において異なる野心を持ちました。しかし、私は引退した後にeスポーツにおいて重要な役割を担うことが出来るのではないかといつも感じていたので、シーンについての知識を向上させる全てのチャンスを当然のように利用してきました。
また、メディアに対して常に敏感であったことも助けになっていたと思います。私は、プレーヤー達が自分たちを含むシーンを成長させたいと思っているならば、全てのプレーヤーがそのようにするべきだと考えます。
コンセプトはとても好きです。マッチメイキングは、アンチチート、128ビットレート、透明性のあるグローバルランキング、オーバータイム/再戦のメカニズムなどで改善することができると思います。
観戦モードを改良しなくてはなりません。トーナメント開催者がすばらしいCounter-Strikeコンテンツを創りだすのに適切な手段を提供する必要があります。これには、ライブ統計、ビルトインreplay機能、マルチPOV、ボイスレコーダーなどが考えられます。
マッププールについては、拡張するか少なくとも絶えずローテーションしている必要があります。
Tuscanはまだプレーしたことがないので、このマップについて詳しいことをお答えできません。他に関しては非常によくなってきていると思います。ゲームの戦略的な部分を高めるために、よりブーストが可能なエリアがあるのが好きでした。
私はあまり極端でない限りは壁抜きが好きです。
CS1.6は良い壁抜きのバランスであったと思います。
CS:GOの壁抜きが、対戦の方法を変えたのは確かだと思います。
CS1.6 – cArn, dsn, GuX, f0rest and GeT_RiGhT
感情が存在しなければ、私たちはあと数年このメンバーで成功出来たでしょう。
※上記はFnaticの2010年ラインナップ。長いですが、以下の記事でこのラインナップが崩壊した理由を知ることが出来ます。
CS:GO
特に名指しはしませんが、ドリームチームにはNinjas in PyjamasやFnaticのベストプレーヤーを選ぶでしょう。みなさんがドリームチームで異なる国籍のプレーヤーをミックスしScreaM, Dosia, f0restを加えて欲しいということはわかっています。しかし現実として、そのようなラインナップは機能しません。
Counter-Strike1.6競技シーンの終わりからプレーし始めてプロになった事例があります。Pita選手はその良い例です。
AIMは移動と同じくらい重要です。そして、トレーニングにおいてその2つをわけて行なうべきではありません。
最高の練習は、定期的なチーム練習を行なうこと、または一般的なマップでのデスマッチに時間を投資することだと思っています(移動の練習も合わせてできるので)。
考えられるのはcompLexity Gamingだけですね。
社交的に言うならば、2007~2008のラインナップ cArn, dsn, f0rest, Archi, Insをピックアップしなくてはならないでしょう。私たちはゲームの内外でも本当に素晴らしい雰囲気のグループでした。
これは、世界中で多くのCounter-Strike競技が行なわれている間もポイントでした。最高のチームメイトとロサンゼルス、北京、ソウルのような場所に遠征することを思い浮かべてみて下さい。仲間と同じ時間をお気に入りのビデオゲームの競技のために費やし、一方ではエキゾチックな女性とデートする – そんな日々でした…。
f0restがFnaticに戻ってくるのはいつでも歓迎ですよ。
ゲームをプレーしている時にドラッグを使用したことは全くありませんし、あなたが疑うようなこともありません(バイアグラはカウントに入りませんよね?笑)。ただ、ものすごい二日酔いで公式ゲームに出場したことはあります。2007~2008年のチームはとんでもなかったですよ…。
同じ話題として、スウェーデンのトッププレーヤーがそのようなドラッグを飲んでいたという事実を知っています。しかし、気の毒に思うのでここで名前を明らかにすることはしません。
現在、数ヶ月前と比較してあんなに多くのプレーヤーがCS:GOをプレーしていることに驚いています。
ValveがDreamHack Winter2013でおこなった”マーケティング・スタント”は本当に上手く機能しており、CS:GOは心配ないと言えるでしょう。そして、CS:GOがどのくらい発展するかを見届けたいと思っています。
eスポーツにおけるゲームは、以前よりも素晴らしい方法で変化していくと予想しています。
MOBAゲームは、私たちがTellusと呼ぶこのクレイジーな世界で確実に定着してきています。私たちは、21世紀に自分の仮想分身を見つけることを必要とする機会を増やしてくれたMarvel社、J. R. R. Tolkien氏など多くの人々に感謝せねばならないと思います。これは、Riot GamesやValveといった頭の良い人々が成功のために利用していた何かです。私は個人的にDOTA2をプレーし、League of Legendsを観戦する大ファンで、今日にこの巨大なタイトルを見ることができることについて本当に興奮しています。
私は、数十年後にはこの地球上のほとんど誰もがゲームで競い合うことになるだろうと思っています。また、世界のインターネットが高速化する時に、eスポーツの物理的な競技場を減らしていく必要性が出てくること予測しており、私たちは自宅の画面に良いライブ体験をもたらす方法を見つけるでしょう。
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cArn氏はこの他にも様々な質問に回答しているので興味のある方は以下からご覧ください。
>f0restがFnaticに戻ってくるのはいつでも歓迎ですよ。
ただしGetRight,テメーはダメだ。
というcarnの心の声が聞こえた。
そしてやはり最高の瞬間ベスト1はfore,GTR,GUXが抜けてFnatic崩壊した後にXizt,pita,Del糞、carn,dsnで優勝した大会か。
新生SK破ってさぞ気持ちが良かっただろうね。
その後すぐ不調になってみんな引退したけど。
そしてCarnさんもAIMは超大事って言ってるよね
よくAIMよりも動きだとか言う奴が多いけど、どう考えてもAIMは超大事で、DMも超大事だよね。
そこだけはSionが正しいなと前から思ってた。
それ以外はSionは全て正しくなかったけど、そこだけはSionは正しかった。
実に面白い記事でしたね
こういうインタビューをほかのプレイヤーにもしてもらいたいですね
長いのに翻訳ありがとうございます
現状のe-sportsシーンの事情を知らなかったが,cArnがFnaticのCGOになっていたとは。。。
cArnさんたまにで良いからCS配信してくれないかなぁ
GO配信してるときより明らかに盛り上がるんだよなぁ