日本のゲーミング界に翼を授けるゲームトーナメント『RedBull 5G 2013 FINALS』がTABLOID(東京)にて開催され、今年も東日本チームが優勝となりました。
『Red Bull 5G 2013』はエナジードリンク『レッドブル』を展開するレッドブル・ジャパン株式会社が主催するゲームトーナメントです。5 ゲーム、5 ジャンルを使用して行なわれるゲーム大会で、昨年に続き2回目の開催です。
西日本、東日本の予選を勝ち抜いた9選手がチームとなり、5ゲームで東西対抗戦を実施し日本一の座を争いました。
総合結果
RACING – Gran Turismo 5
FPS – Halo 4
SPORTS – FIFA 14
FIGHTING – 鉄拳タッグトーナメント2
FREE GENRE – ぷよぷよ!!
ゲスト
コメンテーター
『Red Bull 5G 2013 FINALS』は東京・日の出にある『TABLOID』にて行なわれました。
今年もMCを佐野文俊さんが担当。
また、DJ TOSHIKIさんが会場の専用DJブースから素晴らしいBGMを提供してくれました。
『Red Bull 5G 2013 FINALS』は5ゲームで行なわれ、先に3つのゲームで勝利したチームが日本一の座を獲得することが出来ます。
今年も1ゲーム目はRACING部門の『Gran Turismo 5』からスタート。
それぞれが好きなマシンを選択し、「富士スピードウェイ」「鈴鹿サーキット」という日本のコースを舞台に、合計タイムで順位を競います。
RACINGはコントローラーではなく、プレーシートとハンドル型コントローラーを使用して実施されました。
1レース目は「富士スピードウェイ」。各選手とも非常にハイレベルなドライバーで、追いつき追い越せと積極的にテイクオーバーを狙っていきます。ほぼ差がないタイトな展開となり、1レース目は東日本チームの YAM選手と やまどぅー選手がわずか0.008秒差でゴール。
続く「鈴鹿サーキット」では、コメンテーターの呉 氏による「追い抜きが難しいコース」という解説があったとおり、 YAM選手が独走しそのまま逃げ切る形となりました。2レースで1位を獲得した YAM選手が合計タイムで2位に2秒近い差を付け優勝となりました。
2ゲーム目はXbox360の人気FPS『Halo4』を使用して競技が行なわれました。
東日本代表の Next DimensioNは、Halo4のオンライン大会『AGC2013 AUTUMN STAGE』の優勝チーム。
対する西日本チームの FANATIC は同大会で準優勝、さらにかつて Next DimensioN に所属していたVEXATION選手が立ち上げたチームです。
対戦は、FPSの伝統的なゲームモードである「Capture The Flag (CTF)」を使用しての5ポイント先取マッチで行なわれました。
CTFでは、お互いの陣地にフラッグ(旗)が立てられており、自チームの旗をキープした状態で敵陣からフラッグを奪取し帰還することで得点が入ります。攻めながら守りも行なわなければならないため、チーム内での報告や連係プレーが非常に重要となるモードです。
Halo4ファンからの熱狂的な声援と共にスタートしたゲームは白熱しながらもしばらくどちらにも点が入らないロースコア展開が続きます。ここで、ホストマシンにトラブルがありゲームが中断。その後、調整を行ない再試合という形で最初からやり直しとなりました。
再開後は一気にゲームが動き、開始数分で両チーム共に1ポイントずつを獲得。
しかし、オーバーシールドを獲得する西日本チームが2-1、3-1、4-2と徐々にリードを広げ、最終スコア5-2で勝利となりました。
これで東日本、西日本ともに1ポイントずつを獲得です。
3ゲーム目のスポーツ部門は『FIFA 14』での対戦。当初は『FIFA 13』で実施予定でしたが、コミュニティ投票の結果、最新バージョンとなる『FIFA 14』が採用となりました。
東日本チーム代表の マイキー選手は、レアルマドリードを選択。
対する西日本チームの たけはら選手はイタリアを選択しての対戦となりました。
試合前の動画にて、「守りを固めてロースコア展開で勝利したい」とコメントしていた たけはら選手ですが、前半19分にゴール前に上がったセンタリングを蹴り込んだ マイキー選手が先取点を獲得。
さらに、その後に マイキー選手が2点目を獲得。 たけはら選手は諦めず最後まで攻撃を試みましたが終了のホイッスルが鳴り2-0で マイキー選手が勝利し、西日本チームが1ポイントを獲得。優勝に王手をかけます。
第4ゲームは『鉄拳タッグトーナメント2』での対戦。西日本が勝てば優勝という重大な試合だけに、これまでにない緊張感が漂う試合となりました。
1試合は3ラウンド先取制で、3試合を先に勝利した選手が勝利と勝利となります。
東日本の BE AO 選手はアリサ、対する西日本の ダイナモ選手はジャック-6とエディのタッグを選択。
事前のコミュニティアンケートでは最近行なわれた『MASTERCUP.6』優勝の BE AO 選手が勝つという予想が多かったとのこと。
試合は1ラウンド目をの ダイナモ選手が獲得。 BE AO 選手は負けじと応戦。コンボを決めた後に、前回大会のぷよぷよ部門で くまちょむ選手が見せた指差しパフォーマンスを再現?
1試合目は2-2となり、最終ラウンドで ダイナモ選手がコンボを決め予想を覆す勝利。かなりの緊張感の中で行なわれた試合のようで、試合後の ダイナモ選手がり大きく息を吐いていたのが印象的でした。
2試合目は、後がない BE AO 選手が逆境の中、 ダイナモ選手の攻撃をうまく受けきり、コンボを決めていきます。この試合は危なげなく BE AO 選手が勝利し、決着は3試合目へ。
3試合目は、さきほどと同じく BE AO 選手が2ラウンドをリード。
ダイナモ選手もラウンドを取り返しますが、 BE AO 選手が流れを途切れさせずに見事勝利。西日本の優勝を阻止し、最終タイトルの『ぷよぷよ!!』につなぐことに成功しました。
最終試合は、フリージャンルの『ぷよぷよ!!』で対戦。
前回と同じく、最終試合まで決着が付かないという最高の展開となりました。
さらに、対戦組み合わせも昨年と同様に両チームのキャプテンである くまちょむ選手と kamestry選手の対戦。1試合は2本先取制で、3試合で勝利したほうが優勝となります。
今回も kamestry選手と くまちょむ選手の対戦は常人には全く理解が出来ないハイレベルなゲーム展開で、会場は異常なテンションで、ぷよが着地する度に歓声があがる異空間となっていました。
くまちょむ選手がコントローラーを手放すことが何度かあり、どうしたんだろう?と思うことが何度かあったのですが、どうやら連鎖を始動させた時点で勝敗がすでに決定しているらしくコントローラーを持つまでもない、ということだったもよう…。
今年も くまちょむ選手が魔法のような連鎖で次々に試合を決め二年連続のチーム優勝を達成しました。
ということで、今年も東日本チームが優勝となり『Red Bull 5G 2013』は無事に幕を閉じることとなりました。ニコニコ生放送で6万人以上、Twitchで1万人以上が観戦、現地会場は満員御礼となっていました。
長々と結果を紹介してきましたが、自分は大会中に「この会場の雰囲気や盛り上がりを写真やテキストで伝えるのは難しすぎるのでは」という思いがよぎりました。
去年も今年も、『Red Bull 5G』には会場に行かないと感じることが出来ない要素が多々あったと思います。前回も今回も入場料金がかかるイベントとして開催されましたが、行って良かったと思える満足度で、アーティストのライブなどのようにお金を払っても行きたいゲームイベントだと感じています。
それがなぜなのか、ということを上手く表現することができずにもどかしいのですが、閉会式にて『Red Bull 5G』の2014年開催が決定したことが発表されましたので、次回はぜひ会場に足を運び自ら体感していただけたらと思います。
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