8月3~11日にアメリカで開催された『DOTA2』公式世界大会『The International 3』でAllianceが優勝となりました。
順位
Grand Championship – Best of 5
詳細リンクから試合のリプレイを見ることができます。
後ほど、YouTubeに実況配信の録画がアップされると思います。
ファイナルは先に 3 勝した方が勝利となる Best of 5 形式で行なわれました。
Game1
Alliance は戦闘になると仲間がうまくカバーに入り、集団戦を次々に制して 15 分で 13-2 となり Natus Vincere がこの時点で早くも投了。わずか 15 分で Alliance が 1 勝を獲得します。
Game2
Natus Vincere が Mid で Dendi(Batrider)と Kuroky(Io)が 2kill して Mid を有利に展開。その後も Kuroky と Dendi のコンビはその後も Mid の s4(s4)を狙い連続して kill を獲得。11 分で 8-2 と有利にゲームを進めます。
Alliance は経験値とマネーを得ることが出来ず苦しい流れとなります。一方、Natus Vincere の XBOCT(Archemist)がファームで圧倒的に育ち、最終的に 946GPM と手を付けられない状態に。
20 分で Alliance が投了し、1 試合目に続きスピードゲームで Natus Vincere が勝利となりました。
Game3
Natus Vincere は前の試合に続き Io(今回は Dendi)を絡めた攻撃で開始 6 分時点で 4-1 とリード。そして Archemist が順調にファームを進めるなど前の試合と似たような展開に。今回は Alliance 側がある程度の経験値を得られている点が異なります。
23 分、Roshan を倒しにかかる Natus Vincere ですが、Alliance の s4(Batrider)が ult で Archemist を森側に引っ張り出し一斉攻撃。ここからの集団戦で Alliance が 5 人を倒し流れを一気に引き戻します。
そして 32 分の集団戦でも再び Alliance が Natus Vincere 5 人を撃破し、kill 数と獲得経験値では逆転。38 分にも 3 人を倒しスコア的には 19-14 と Alliance が逆転。
しかし、Natus Vincere は敵陣の Barracks を破壊しており流れ的には有利。その後の戦闘で Natus Vincere が Alliance を制し、Alliance が投了。Natus Vincere がマッチポイントを迎えます。
Game4
Natus Vincere がゲーム序盤でファーストブラッド。しかし8分にAllianceがNatus Vincere が5人を倒し圧倒的有利な流れを作ります。その後10分すぎには10-2とAllianceリード。そしてそのまま試合をリードしていきます。
27分にNatus Vincere が5人を撃破しましたが、大逆転はならず28-12の時点でNatus Vincereが投了しAllianceが勝利。これでAllianceもマッチポイント。優勝は Game5で決定されます。
Game5
賞金140万ドル以上がかかった一戦。
オープニングからNatus VincereのXBOCT(Archemist)が非常にピンチの状態からダブルキルに成功し観客が一気にヒートアップします。その後はお互いに倒し倒されの激しい戦闘が繰り返され12分時点で10-10。獲得マネーや経験値ではNatus Vincereが有利。14:00にNatus VincereのDendiがトリプルキルで15-11。
20:00前後あたりのRoshanをめぐる攻防も激しい戦いで非常に見応えがあました。Natus Vincereがこの局面を制するかに見えましたが、AllianceがRoshanを倒し復活アイテムののAegisを獲得。流れを取り戻すきっかけを作ります。
その後、30分頃にNatus VincereがRoshanを倒してからMidレーンを全員でプッシュ。一方Dire側のAllianceはTopをdmiralBulldog(Nature’s Prophet)、BotをLod[A](Chaos Knight)、EGM(Io)と両サイドで押す展開に。
この結果、両サイドのBarracksを割られたNatus Vincereは両サイドレーンからのCleepsに気をくばらなくなってしまいます。
最後はAllianceが最終拠点のAncientを破壊し勝利。
3-2でワールドチャンピオンの座を獲得しました。
The International3 は Twitch でのストリーミング配信を中心に観戦しました。
280 万ドル以上の賞金がかかる大会だけに、特設サイト、放送共にすばらしいクオリティでした。
スポーツ中継を見ているかのような放送
放送では、プレーヤーや試合情報がグラフィカルな映像として差し込まれたり、Pick 中にプレーヤーの様子がワイプで入ってくるのが見せ方として非常に効果的で、まるで MLB や NBA といったスポーツ中継を見ているかのよう。
また、最終日となる Day5では、試合時間のなぎ用に Day1 から Day4 までのハイライト、TOP10 プレームービー、チーム紹介の映像などが流されていました。大会進行中にこれらを作ってしまう運営チームのスピード感に脱帽でした。
ストリーミングの視聴数
ストリーミングはメイン放送が Grand Final のピーク時で視聴数 28 万を突破。各言語の放送を合わせると 40 万以上となっていました。この他にもゲームクライアント経由の観戦が約 25 万、スウェーデンでは TV6 でのテレビ放送を通じて観戦していた人がいるので、どのくらいの視聴数だったのかという公式発表が楽しみです。
更新が早く内容が充実した特設サイト
特設サイトも試合後にスコアやトーナメント表が即座にアップデート。各試合詳細ページには後ほど YouTube にアップロードされた実況放送が掲載され、試合を見ることができなかった人でも簡単に試合をチェックすることができるようになっていました。あとは試合開始時間が掲載されていたら個人的には言うこと無しでした。
最後に
ということで個人的には満足度の高い大会で会場に行きたかったほどでした。
大会の運営チームは本当にすばらしいと思います。
ちなみに、DOTA2 は大会期間中にプレーヤー数を増やし月間ユニークプレーヤー数 598 万と 600 万目前という状況になっています。
1ゲーム大会のトップだけで1億こえるとか凄い仕組み作り上げたもんですなぁ