2012 年 9 月 15 日(土)~16 日に原宿クエストホールで開催された『LG CINEMA 3D Presents 第 3 回 eスポーツ JAPAN CUP』で e-DOGS Chiba が優勝となりました。
StraCraft II
FIFA12 ワールドクラスサッカー
鉄拳タッグトーナメント 2 女性部門
鉄拳タッグトーナメント 2 男性部門
StraCraftII
FIFA12 ワールドクラスサッカー
鉄拳タッグトーナメント 2 男性部門
鉄拳タッグトーナメント 2 女性部門
決勝戦は、予選 1 位の東京ストロベリーフィールズ・前田 (ともプー)選手と Naturals HOKKAIDO 羽染 貴秀(jengaman) 選手の対戦。
実況は FPS プレーヤーとしても名の知れた存在の StanSmith 氏。
解説はサッカーの元日本代表プレーヤー城彰二氏が担当しました。
両選手共にチームとしてブラジルを選択。
フォーメーションは前田選手の 4-4-2 に対して、jengaman 選手は守備的な 5-2-3 を選択。
解説の城氏によると、5-2-3 は実際のサッカーではあまり見ることが無く、格下のチームが格上に挑むときや、勝利を確実にしたい時に守備的に用いられるというフォーメーションとのこと。
試合は前田選手が積極的に攻め、jengaman 選手がそれを見事に防いでいく展開。
前田選手は果敢にシュートを狙っていきますが得点に結びつきません。
ゲームが動いたのは前半の終盤で、ペナルティエリアでのファールをきっかけに前田選手が PK を獲得。「気軽に打てた」というこの PK を成功させた前田選手が 1 点をリードして後半へ。
本来、守備的なスタイルから形を作っていく jengaman 選手は先取点を取られてしまったことにより攻撃的に動く必要があり、本来のプレーが出来なかったとのこと。
後半 30 分過ぎにドリブルから攻め込んだ前田選手が追加点を獲得。
そしてタイムアップとなり、東京ストロベリーフィールズの前田選手が 2-0 で勝利となりました。
優勝した前田選手には賞金 10 万円や城氏のサイン入りサッカーボールなどが贈られました。
StarCraft II は、e-DOGS Chiba・小池 光(kurOa)選手と東京ストロベリーフィールズ・楠本 翔(nazomen)選手の対戦。前回大会ではそれぞれ 3 位、4 位という結果でしたが、共に 3 勝 1 敗で予選を通過してきました。
1 試合目: WCS entombed valley
両選手共に種族はプロトスを使用し、1 試合目は「WCS entombed valley」で対戦。実況は matsujun 氏、解説は haruno 氏が担当しました。
試合は kurOa 選手が内政を重視し、nazomen 選手は攻撃ユニットをそろえていく展開。
お互いが自陣近くに設置されたパイロンを破壊しながら相手の陣地を観察して情報を集め攻めの機会をうかがいます。
先に攻撃を仕掛けたのは nazomen 選手。大量のストーカーとアーコンを kurOa 選手の自陣前に配置し、戦闘開始。kurOa 選手はこれに対してフォースフィールドを展開して進撃を妨害しつつコロッサス 3 対を含むユニットで迎撃を試みますが、フィールド内に入り込まれてしまいそのまま投了。
kurOa 選手は、この展開を防ぎきれば勝てたゲームということで試合の後がっくりとうなだれしばらく動くことが出来ませんでした。
2 試合目: WCS Daybreak
2 試合目は kurOa 選手選択の「WCS Daybreak」で対戦。
こちらのマップはルートが狭く、キャノンを使ったキャノンラッシュが決まりやすいマップとのこと。予選でもこのマップで対戦しており、その際はキャノンラッシュを得意とする nazomen 選手に対し kurOa 選手がキャノンラッシュを決め勝利しています。
試合は kurOa 選手が、前試合の印象を利用してのキャノンラッシュフェイクを使用。
敵陣近くにパイロンを設置してストーカーを敵陣に送り込みディフェンスユニットを撃破。そのまま建築物を破壊しつつ、追加のストーカーを送り込み 7 分という短時間で終了しました。実況解説によると、ここにはかなりの心理的な駆け引きがあったようなので気になる人はリプレイ等をご覧ください。
3 試合目: WCS Angita Shipyard
最終マップは「WCS Angita Shipyard」。
こちらのマップは nazomen 選手が早々に kurOa 選手の陣地に向かい、パイロンを設置してストーカーを送り込む作戦。これに気付いた kurOa 選手がプローブ 2 体を倒し、さらに追加のストーカーも撃破。そのまま有利な流れで試合を進め、豊富な攻撃ユニットの大群を用意して nazomen 選手の陣地に攻め込みます。お互いにフォースフィールドを張っての壮絶なバトルとなりましたが、kurOa 選手のコロッサスがフォースフィールド外から nazomen 選手のユニットを遠隔攻撃で徐々に削っていき、試合終了となりました。
試合の日程を間違えていて、2 ヶ月も前から大会に向けてハードな練習をしていたという kurOa 選手は本当にうれしそうで、笑顔と応援に対する感謝の言葉が絶えませんでした。
鉄拳タッグトーナメント 2 女性部門の決勝戦は、e-DOGS Chiba・高田 美樹(みぃみ) 選手と GAMES okinawa・渡辺 美帆子(きゃしー)選手の対戦。
きゃしー選手は前回の優勝者で、みぃみ選手は「今回は絶対に負けたくない」という気持ちで臨んでいるとのこと。
左: きゃしー 選手 右: みぃみ選手
実況は格闘ゲーム系ライターのハメコ氏、解説はプロゲームチーム Evil Geniuses に所属するチョコブランカさんが担当しました。
左: チョコブランカさん 右: ハメコ氏
キャラクターは、きゃしー選手がソロで ASUKA を、みぃみ選手が JUN と ASUKA をタッグで使用。それぞれがさまざまな空中コンボを繰り出し会場を沸かせる展開で、1 試合目を前回優勝のきゃしー選手が 3-2 で獲得。
続く試合からみぃみ選手の動きが次第によくなり試合を支配していく感じがありました。
ソロのきゃしー選手に対し、みぃみ選手はタッグでキャラを使用しているため、攻撃のリズムやキャラクターの動きなど選択肢が豊富だったことがそのような流れになった 1 つの要因でしょうか。
みぃみ選手選手が 2 試合目を 3-1、3 試合目を 3-2 で勝利し優勝を決めました。
鉄拳タッグトーナメント 2 男性部門の決勝は、『World Cyber Games2011』鉄拳 6 部門で優勝という実績を持つ e-DOGS Chiba・中山 大地(ノビ)選手と、同じく『World Cyber Games2011』に日本代表として出場した TODA CYCOLOTIX・加藤 祐二(ユウ)選手。
左: ノビ 選手 右: ユウ選手
現在、両選手ともにナムコの公認プレーヤーとして全国のイベントなどに参加しコミュニティを盛り上げる活動を行なっているそうです。
使用キャラクターはノビ選手が DRAGUNOV と LARS、ユウ選手が FENG と LEO を選択。
試合は素人がみてもわかるくらいに非常にハイレベルで、敵を空中に浮かせたらそこから「まだ入るのか」思うくらいのコンボが決まりゲージの 4 割近くを持っていくような派手なシーンの連発。
「今日は全く負ける気がしなかった」というノビ選手が圧倒的に試合を支配し、1 試合目を 3-1、2 試合目を 3-0 で勝利し見事優勝となりました。
ユウ選手は試合後「いつもならばあの時にこうしておけば、というのがあるのだが今回は何も無かった。単純に(ノビ選手の)強さを認めるしかない」とコメントしていました。
総合成績は、StarCraftII、鉄拳タッグトーナメント 2 の男子、女子で優勝した e-DOGS Chiba が他チームに大差をつけて優勝となりました。
前回大会 3 位からの躍進とったe-DOGS Chiba 監督の末弘氏は「本拠地、e-SPORTS SQUARE で練習したおかげでしょう。市川駅から 1 分ですので是非お越し下さい」と勝利の要因を説明すると共に宣伝も欠かしませんでした。
この大会のスポンサーをやって本当によかったと思います。会場、ネットでの盛り上がりをみて素晴らしいと思いました。最初は後ろの方の席でこっそりみていたのですが、次第に我慢できなくなり前でみるようになりました。今後は、選手達を韓国に連れて行って韓国の eスポーツイベントを見せたり、韓国本社で未来の製品などを見せるといったようなことを出来たらと思っています。これからも、eスポーツジャパンカップを応援していきたいと思います。
いつもは大会の開催中に閉会挨拶の言葉を考えるのですが、今回はあまりにも素晴らしい熱戦に夢中となってしまい何も考えられませんでした(笑)。eスポーツをどんどん広めていきたいと思っており、今大会のためにご協力いただいた様々な方に感謝します。次回は 12 月に開催を予定しています。また、明日の「スッキリ!」にて今大会の様子が流れるかもしれませんので、是非ご覧ください。それをきっかけに eスポーツの認知が広がるとうれしいです。
今大会の様子は、上記コメントにもあったとおり明日放送の日本テレビ「スッキリ!!」で紹介される可能性があるとのこと。また日テレ G+ にて 9 月 23 日(日)に放送が予定されています。その他のレポートや今後の展開については、公式サイトや Facebook を通じて発信されていくそうです。
最後は、大会中に飛び出た蝶野正洋さんの名言をご紹介して締めたいと思います。
蝶野正洋さんの名言
「ジャパンカップをきっかけに多くの人に eスポーツを知ってほしい」的な素晴らしいコメントもあったことを補足しておきます。
※今大会のゲームはどれも詳しく知らないで書いているので、誤りがあったら教えてください
大会の写真を Facebook ページにアップしています。
「みんなさ、あのレバー(肝臓)でメシ食ったりしてるの? 指先の一部みたいになっているよな。」
会場には行かなかったけどチョコブランカさんが可愛かったです付き合ってください。
これってチーム戦はないんですか?
個人戦も面白いけどチーム戦がみたいです。仲間と協力して勝つ感じのやつが。