ロシアのeスポーツコミュニティサイト Cyberfight.ru による Cooller 選手の Moscow Five 移籍に関するインタビューが公開されています。
元々はロシア語の動画インタビューなのですが、SK Gaming に英語テキスト版が公開されていたのでそちらを読んでみました。
Cooller: 驚くようなことは何も。私は非常に多忙でした。人生に関わる重要な事があったので、トーナメントに対する準備が全く出来ておらず、参加する事に意味が無いと結論を出しました。参加しても評判を損なうだけですから。加えて、その日の航空券を持っていましたが、トーナメントは非常に遅れていたので、もし参加していたら飛行機を逃していたでしょう。そこでよく考えて、トーナメントに出場しない事に決めました。
Cooller: この問題は片付けてしまいたいですね。私についての記事やコメントを読みましたが、なぜ私が mousesports を去ったかをよく知っているかのように誰もがそう考えるので非常に不快です。率直に言って、そのような事を読むのは不愉快です
mousesports には最後のシリアスな QUAKE 3 トーナメントとなった ESWC2005 で優勝した後に加入しました。その時、QUAKE 4 が地平線に迫っており、チームはプレーヤーを探していました。私は fnatic、SK Gaming、mousesports のようなトップチームから招待を受けましたが、mousesports と最も多くの共通点があったので私達は友人となりました。mousesports は非常に良い条件を私に提示したので自然にそれを受け入れ契約書にサインし、それ以来 mousesports のためにパフォーマンスをしていました。
Cooller: 私はそれについて話す準備があります。私は Nirvana をとても良く知っており、以前は共に働き、私は彼のチーム Rush3D にてプレーしました。私には給与や渡航費用等が支払われました。
Nirvana について悪く言う事は何もありません。彼は最高のレベルで全ての能力を発揮したので、非常に勤勉な人物であると思いました。
私たちはそれ以降、常に仲が良く Asus Spring の後に私が彼らのチームに加わることについて議論しました。私たちはお互いの状況を話し、その時に彼らのプロジェクト Dima Smeliy の一部について知りました。彼は非常に興味深く厳粛な人物であることが解りました。私たちはそれについて話し合い、全てが完了するには時間がかかりました。そして数日前にチーム加入について話すために会い、握手をしました。
私を mousesports からキックした人は誰もいません。彼らは Quake 部門を閉鎖したわけでは無く、それは神話となったのです。当然、真剣なチームとして私がチームを去ったことについて発表することで彼らが利益を得ることはありません。もちろん、mousesports は QUAKE LIVE に人気がもはや無く QUAKER がチームに必要ないと言いました。しかし、それは真実ではありません。私は善良な人として合理的に振るまいました。Moscow Five に加入する前に mousesports にコンタクトし、状況について説明してチームから去ることについて許可を求めました。mousesports はそれを認め、私の状況について理解しました。
当然、これは私にとって非常に真剣なステップです。私は 6 年間に渡り mousesports のためにパフォーマンスをしており、色々な事を共に行なってきました。このような決定は唐突に起きえませんでした。私は今回のことについて非常に考え、友人や両親にアドバイスを求めました。しかし、より良い条件のオファーを受けたり、より良い発展の基盤を提供されたりという事が人生においてあったならば、自身のために利益があることを基本的に決定しなければならないと思います。Moscow Five とは少なくとも来年 9 月まで契約となるので、それまでは私がキックされることはないでしょう。
Cooller: IEM は特別な問題です。私が知る限り、彼らは CS さえ拒絶しました。Dreamhack のディレクターと話をしましたが、彼らは QUAKE をキャンセルするつもりは無く、定期的な Duel イベントとおそらく TDM イベントを実施するつもりです。私たちには少なくとも確実に年に 2 ~ 3 のトーナメントがあります。QuakeCon もトーナメントを開催します。IEM は 4 つめのトーナメントです。QUAKE LIVE は ESWC と IEM で残念な事となりましたが、トーナメントは関係なく開催されます。Asus Cup のオーガナイザー Dima 氏が彼の大会において QUAKE LIVE 競技を開催することを願っています。私のキャリアは続くことでしょう。
Cooller: それについては何も情報を持っていません。Carmac と話をした時、彼は今シーズンに QUAKE LIVE をフィーチャーしないと私に言いました。QUAKE LIVE は利益をもたらしません。彼らはより多くのお金を StarCraft2 に注ぎ込みたいようです。
Cooller: 私からコメントはありません。これは彼のビジネスであり私が世話をするべきではありません。しかし、私はスポンサーとの契約が特別な事であることについて説明したいです。スポンサーとの契約は、チームとプレーヤーそれぞれによる相互の仕事です。Strenx 選手は誰もが両手を広げ良い条件と共に彼のところにやってこなくてはならないと考える種類の人物です。しかし、そのような事はありえません。振り返ってみると、様々な会社の代表者と話をしたり、私のチームを盛り上げるための理由を作ったりと私にはやることがたくさんありました。今回の話は、彼自身を優遇し、旅費を全て支払うチームを見つけることが出来なかった strenx 選手自身の失敗であると思います。
最近まで、彼はまったく給料を得ていませんでした。私たちには、国際的な大会で常にトップ 3 に入るプレーヤーがいましたが、給料はありませんでした。彼は少し前、およそ 3 ヶ月前に給料が支払われはじめました。これは普通では無く、私は fnatic が彼を利用したと結論づけます。fnatic はチームとスポンサーの広告のために彼の旅費を支払いました。それが全てで、私の意見ではたいしたことではありません。しかし、strenx は若く経験不足でそのような事からかけ離れていました。いずれにしろ選択は彼の物です。彼はプレーを続けるか止めるのかを選ぶことが出来ます。
Cooller: 最近、av3k 選手が私にオファーしてきました。彼は良いチームを作りたいと思っており、断る理由がありません。実際、Team Russia でこの件について議論しました。そして、不運なことに Noise 選手が多忙で、私たちと取り組む時間がありません。そして彼は拒否しました。Mikess 選手は Noise 選手がいないのならば参加しないとプレーすることを拒みました。そこで、私たちが計画しているチームは Cooller、av3k、Jibo、そしてもう 1 人です。
Cooller: Cypher 選手とチームでプレーしたいとは思いません。彼は TDM ではあまり良くないですからチームを失望させるでしょう。私は strenx 選手か noctis 選手を誘う事を考えています。それについて昨日、av3k 選手と話し、それについてよく考えています。とにかく、私たちのチームは良いプレーヤーと共に QuakeCon にいるでしょう。そして 1 位を争う準備をするつもりです。
Cooller: それは不可能だと思います。toxic 選手は彼の DreamHack チームの友人とプレーするのを最も好むでしょうから。そして、toxic 選手や fox 選手と同じチームで本当にプレーしたいとは思いません。Fox 選手は最近息子さんが生まれました。トーナメントに参加することに興味があるように見えません。
Cooller: 楽しむためにプレーするよりも良いことは何もありません。一方では CTF のセンスが全くありません。私たちは数試合で負けてトーナメントから蹴り出されるでしょう。
Cooller: 彼らはスキルが欠けていました。個々では高いスキルを持っていますが、TDM のポイントをわかっていません。加えて、clock 選手や czm 選手は aim が良くありません。単純に、彼らは他のプレーヤーの aim に圧倒されました。rapha 選手と dahang 選手も aim に悩みました。TDM における aiming は別物だからです。アメリカチームが大抵 outaimd される事に特に驚くことはありません。
Cooller: 全てが新しいマップをやりたくないので、新マップには否定的な意見を持っています。それは宝くじです。より早く新しいマップを訓練するのに多くの時間を使ったプレーヤーが他のプレーヤーよりも良い結果となります。それはまさに rapha 選手で、彼は新しいマップを愛しています。私は Cypher 選手は対応が遅いと思います。現在、私は休暇中なので、大会のわずか 2 週間前に QuakeCon がマップリストを発表したのはうれしく思っています。他の誰かがマップについて準備していることについて心配はしていません。
Cooller: それは問題ありません。それについては冷静です。
Cooller: 第 1 に、彼らのプロジェクトを進行するのを手助けする必要があります。第 2 に、Moscow Five のサイトを普及させる事に参加するつもりです。第 3 に、共に製品を作るつもりです。少なくともマウスパッド、デバイスなどについても真剣に取り組むかもしれません。第 4 に、特に Quake 部門を発展させる手助けをしなければなりません。私がマネージャーになる可能性があります。
Cooller: 他のプレーヤーとトレーニングするのは重大なことでは無いと思っています。Agent 選手のスキルを上げるのをすでに手助けしていますし。
Cooller: 何人が参加するのか私は知りません。しかし、私が Moscow Five のプレーヤーと TDM をプレーする事は確実にないでしょう。利益がありませんから。彼らは経験が不足しておりプレーしても準々決勝くらいでトーナメントから追い出させれるでしょう。それは、私が 1 位を取ることが出来るプレーヤーと共に TDM をプレーする事をより意味します。
Cooller: 昨日、私の mousesports のマネージャーからメッセージがあり、それは私が mousesports について悪く話しているというインタビューをいくつか読んだというものでした。しかしそのようなことは起こりませんでした。この瞬間まで、私は状況についてコメントしていませんでしたし、インタビューに参加しませんでした。発表された唯一の事は、私が mousesports を去り Moscow Five に加入したということだけです。
私達はすでに理由について話し合いました。Moscow Five は私により良い条件を提示し、私はそれを良いと考え加入を決めました。このような事は誰の人生にも起こりうると思います。そしてすでに言ったように、自身の利益となる選択をしなければなりません。mousesports は私の友人です。私達はいくつかの契約書を持っていますが、期間を指定してチームを去ることを禁止したり、他のチームに移籍金を強要するような契約はありませんそのような契約書は存在しないのです。私達は親友としてお互いを信頼して働きました。
Cooller: そのようなシチュエーションは時々ありました。私がトーナメントの上位を取れない期間がありましたが、誰も私をキックするような計画をたてませんでした。mousesports は私の旅費、給与など私が必要とするものを支払い続けました。彼らは私を見捨てたり失望すること無く常に私をサポートしました。私はそれについて非常に感謝しています。そして、私はまだ国際レベルでトッププレーヤーとなる事が出来る事を少なくとも私自身に証明します。
Cooller: これはミステリーですね。私達は明日何が起きるのかを予想することが出来るだけで、世界は一ヶ月以内に終わるかもしれません。あと 1 年は確実に Moscow Five のためにプレーするので、私達は 1 年以内には再びプレーする事について議論する事が出来ます。1 年の間にシーン、ゲーム、トーナメントに何が起きるかを見ることが出来るでしょう。
※トルコ旅行に行く話と b100.death との長距離ドライブの話が延々続くので省略。今回のインタビューで一番長い回答…!
Cooller: もちろん。私達は Ash と共に定期的に会っています。彼は Ekaterinburg に住んでおり、もう一人は UT で Dracula として知られており、WCG に出場した事があります。私達はよくオフィスで 2vs2 や Duel をプレーします。 b100.death はヒマな時に楽しむためにプレーしており、ゲーミングに戻ってくることはありません。彼はビジネスや多くの事に取り組んでいます。
Cooller: ええ、彼はそうしなければならなかったので。
Cooller: ありがとうございます。移籍に関する状況を明らかにする必要があったのであなたたちが尋ねて来てインタビューしてくれた事を嬉しく思います。
オンライン上のうわさは胸くそ悪くうんざりしています。私の所属していた mousesports は私の名前による不可解な否定的コメントで苦しんでいます。それらのコメントは全て真実ではありません。私は彼らを大変尊敬していますし、彼らは 6 年間共に働いてきた人々で、非常に楽しかったです。Moscow Five に関しては、全てがうまくいくことを願っています。プロジェクトは私の手助けによりうまくいくことでしょう。
ということで、mousesports の発表だけ見るとチーム側が Cooller 選手の脱退を決めたような印象がありましたが、実際は Cooller 選手が望んでの脱退だったことがわかりました。