『League of Legends』eスポーツにおいて、新たな競技運営機能「コーチボイス」を2026年に試験運用することが発表されました。

コーチボイスについて

これまでのコーチ関与

  • 試合開始前のドラフトに参加し会話可能
  • 以降、試合が終了するまで選手と試合中に会話することはできない

コーチボイス導入後

  • コーチボイスの使用は必須ではなく、チームの判断による
  • 試合前にコーチボイスを担当するコーチを1名選出する
  • 1ゲームにつきコーチボイスを最大3回使用可能
  • コーチボイスを1回使用すると、コーチが最大45秒会話に参加できる
  • コーチボイス使用中、試合は止まらず継続される
  • コーチはプレイヤーと同じ自チームの視点のみ見ることができる

導入大会

  • League of Legends Championship Pacific (LCP)
  • League of Legends Champions Korea (LCK)

試験運用期間

  • 2026年 Split1のレギュラーシーズン

正式導入の検討

  • 試験運用を通じて、チームの使用傾向、プレイヤーからの意見、ファンの反応、運営上の安定性を検証
  • 検証結果をもとに、コーチボイスを導入するかを決定していく

試合中のコーチ関与はどのような影響を与えるか

『League of Legends』や『Dota 2』といったMOBAでは、コーチが選手と会話できるのは試合開始前のドラフトの間のみとなり、試合中に会話に参加することができません。

Worlds 2025 Knockout Stage - Day 4
ドラフトフェーズにおけるコーチ

『VALORANT』や『Counter-Strike 2』といった5vs5 FPSでは、「タクティカルタイムアウト」を使用することでゲームが一時停止され、コーチと選手が戦略に関する会話を行なうことができます。

ちなみに、『Counter-Strike』シリーズでは2016年までコーチが試合中にコミュニケーションし放題で、コーチがインゲームリーダーとなり、6人目の選手としてプレーする形になっていました。

これは5vs5チームゲームの本質に反するということで、タクティカルタイムアウトの仕組みを導入するルール改正が行なわれて現在に至ります。

コーチボイスの仕組みでは使用回数や時間に制限が設けられるため、昔のCounter-Strikeほど試合に影響を与えるものではないかもしれませんが、客観的にゲームを見ている6人目の意見が試合判断に加わることは、少なくない影響があると思われます。

最終的に、コーチボイスに対してどのような判断が下されるか、いまから興味深いです。

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