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BRZRK、KRV特別インタビュー

今回の参加者はBRZRK氏、KRV氏、Crize氏、
そして我々の代表者としてSAIBABA氏です。
※当時は非公開でしたが、こちらはSAIBABAという名前でCSを共にプレーしていた、ブンブン丸氏に寄稿いただいた音声インタビューを元に構成しています。

場所は音から判断するにファミレスっぽいカンジなんですが、
ICレコーダーの性能がよすぎて、周りの音をすべて拾ってます。
特におばちゃんの声がよく聞こえて、
おもわずそれをテキストとして打ってしまうこともしばしば。
というわけで聞き取れないところがたくさんあって、
文章的におかしなところがありますが、ご了承ください。

あと、negitaku.com的にはトップに「(笑)」
とか顔文字は使わないことにしているのですが、
会話のニュアンスを伝えるという意味であえて今回は使用しました。

世界との差、手応えなどのお話

SAIBABA : とりあえず、WCGおつかれさまでした
BRZRK : おつかれす
KRV : おつかれさまです
SAIBABA : D2は活動してどのくらいたったの?
KRV : 次の1月で3年目
SAIBABA : そんなにたったの?
BRZRK : いや、2年
KRV : 犬飼さんと池袋で会ったじゃん。あのころはまだQUAKEやってたんだよね
Crize : KOSは三月で丸3年
SAIBABA : あの時はまだちゃんとCSやってなかったじゃん。その時は
もう、CSでWCG出ようみたいなカンジになってたの?
BRZRK : 俺はもともと、ヒトの多い方のゲームにいけたらいいんじゃないかと思っていて。
で、KRVが俺はWCGはQ3でやるつもりだって言ってたから、
俺1人でも先にプレーしておくってカンジにしていて。
それまではHJでD2がくるまでやって。
で、WCG終わった直後のNCTでKAFっていう助っ人がはいってとりあえずD2で出ようっていう話になって、
そこからだよね、CSに行ったのは。
SAIBABA : なんか、JCLLの頃はD2が解散するとかしないとかいう話になってたじゃんか。
オールスターの項目とか。Level Upのインタビューあったじゃん。
KRV、これ解散しそう~みたいな。
これはKRV、チームやめんのかなって雰囲気をみんな感じたと思うんだけど。
KRV : あれは、僕がこれからどうしようって不安があって。とりあえずやれることはやったつもりだったから。
SAIBABA : D2がでしょ?
KRV : 僕の考えでは行けるんじゃないかってのがあって、それでダメだったから。
SAIBABA : それで予選突破できないショックのほうがでかかったんだ
KRV : それでもやっぱり、経験の差とか、あまり縮まっていなかった
SAIBABA : おもったよりも。今回D2って結局、日本のFPSのチームの中では珍しくさ、WCGで勝つのを目的としたチームだったじゃん。
いままでって趣味の延長上でやっていて、日本の大会があったからっていう
KRV : ウチはかなり特殊ですね
SAIBABA : そうだよね、特殊だったじゃん。だから、周りから見ていると、
今回D2いけるんじゃないの?優勝はムリにしてもという。組み合わせは悪かったかもしれないけどさ。
BRZRK : 組み合わせが悪かったというのは、プレーした側から言うと言い訳になるし。
心の支えになるって言うのもあるんですけど、それでもムリっていうカンジなんですよ。
まあ、優勝、準優勝した人たちも、世界でトップレベルかっていうとそうでもないんですよ。
けど結果的に足元にも及ばないっていう
SAIBABA : 実際、ぶっちゃけた話やったカンジはどうだったの?スキルはそんなに変わらないの?
KRV : 僕としては、そうでもなかった。射撃の面で、勝てねえよ、というのがあって。
二枚で射撃を重ねていたんですけど、それでも話にならない事とかあって。
BRZRK : 相手の腕が数ミリみえた段階でこっちは死んでいるから。
SAIBABA : 戦術を凌駕したってカンジなんだ。
KRV : 戦術以前に射撃で負けているから、どうしようって。
BRZRK : 日本のFPSだと相手の体が見えてから撃つというカンジなのが、
向こうだと相手の体の断片が見えたと同時に撃っているカンジなんですよ。
SAIBABA : あー
KRV : あきらかにこっちが撃つ前に撃たれている。強ければそれは当たり前でしょう、ってことなんだけど。
SAIBABA : それが当たり前ならば環境ではないって事自体が問題ってことだよね
BRZRK : 結局、LANのゲームで生き残るためにできた撃ち方だと思うよね。
オンラインでやっているだけでできる撃ち方じゃないから。
SAIBABA : そんなにちがったんだ。
KRV : 予想を越えてましたね。toshiDonもびっくりしてて。
SAIBABA : なんじゃこりゃ、みたいな
KRV : どうしよう、って。

WCGとかJCCTとかのお話

KRV : 予選2試合やったんですよ
SAIBABA : なんで?
KRV : FBバグに気づいてなかったんですよ。フラッシュの。
ウチらは違ってたんだけど、相手は全然FB使ってこなくって、こっちも気づかなかったんですよ。
で、こっちがCTになって、FBきいてねーって気づいて。
BRZRK : で、やりなおしてFBきくようになったらとられたという。
SAIBABA : 緊張してたりしたの?
BRZRK : 俺はそうでもなかったんですけど。
KRV : なんで後ろからFBの援護こないの?って。できてたやつができなくって。
Crize : やっぱり緊張してたのかな
BRZRK : 一試合目だからテンパっていたというのもあるけど
SAIBABA : 緊張すると手なんか全然うごかなくなるからね
KRV : CSなんてもう致命的じゃないですか。
SAIBABA : そういうのはもう場数ふむしかないからな。
俺は緊張とかしないんだけど、そういう人の話を聞くと、ああ、そういう人もいるんだなってカンジだったから。
まえのQ3大会を犬飼さんとみてて、BRZRKの手がスッゲープルってて、
うわー、これはマズイって犬飼さんと話してて。
Crize : 俺もウチのクランのKOSでやった大会でさ、オンラインなんだけど一回ごとの試合で手がプルプルでさ。
SAIBABA : 普通の大会でしょ?
Crize : 全然普通のクラン戦とか。クラン戦はじめての時とかもそうでさ。なにをしていいのかわからなくなったり。
KRV : 意識してプレッシャーに勝つようにしないといけないですよね。
SAIBABA : そうだね、実際そうなってみないとわからないね
KRV : 僕も実際にそういうのに気づいたから、緊張しないように自分なりにいろいろ考えて対策しました。
Crize : あとは相手の力が見えないとどのくらいやったらどうなんだろうとか、どういう結果になるとかわからないじゃん。
Halenみたいに負けるはずがないじゃん、みたいな意識とか自信があればいいんだろうけどさ。
BRZRK : CSやるようになってからは、さほどテンパるという状況はないですね。
完全にパニくったのが、JCCT4の時かな?あれでLHとやったときに、
武器捨てボタンとラジオボタン間違って相手がラッシュに来たのにP90あげちゃって、俺死んじゃって。
一同 : 爆笑
SAIBABA : なんでP90なんだよ、みたいな
BRZRK : いや、dust2のBポイントって相手がグロックしか持っていないときはだいたいラッシュがセオリーだったんで、
相手が一直線にならんでくるから50発あるってことで好んで使ってたんだけど。
ボイスチャットで「ラッシュ!!」って仲間に言ったらなぜか相手がP90持ってて、俺殺されて
一同 : 爆笑
BRZRK : PCに向かってほぼ土下座状態。俺がちゃんとP90使ってればっていう。
Crize : KAFがなんかさ、買物している段階でさ、
バックスペースの自殺ボタン押して最後の勝てるラウンドでKAFが始まった瞬間に「ウゥ~」って死んでさ
SAIBABA : そんなのバインドにいれるなよな(笑 そんなおそろしいボタンを(笑

D2の練習とかのお話

SAIBABA : D2自体はさ、いままでチームでどのくらい練習やってたの?時間とか。
BRZRK : 相手捕まえられたらやるっていう。基本はチーム練習。
SAIBABA : パブリックは個人の、技術向上のためってカンジなんでしょ?
BRZRK : なんていうんだろう、パブリックサーバーでやっている人に失礼かもしれないんですけど、
なんていうんですかね、自分のマイナス要素をどうやって改善するかっていう、そういうカンジなんですよ。
SAIBABA : CS自体がチーム戦しないといけないゲームだからね
Crize : 始まったと同時に全力疾走だしね(笑
SAIBABA : パブリックで開幕全力疾走とかよくわかんねーんだ、俺も。
パブリックでなれると、普通にクラン戦やったりするとウワって思ったりするんだ。
ハコの下でしゃがんだりすると意味なかったりするじゃん。
KRV : あー、でも日本の場合はパブリックでの経験が基本として成り立っているから。
うちらとしてはもう、2時間とか3時間とかチーム戦やりたかったりするんですよ。でも相手は1~2試合で限界っていう。
Crize : 5人いるからね。一人でもそうなっちゃったらダメになっちゃうよね。
相手のクランの1人がもうだめ、ってなったらもうできないじゃん。1-1だったらいいけど。
KRV : だから、ウチラの場合は相手がつかまらなかったら、
シミュレーションってことでシチュエーション想定して練習したりとか。
SAIBABA : 一箇所のポイントを2vs3でやったりとか?
BRZRK : たとえば、俺とtoshiDonだったら、ボイスチャットでここはこうやって、っていう話をしながらやって。
KRV : 敵の方もこういう風に攻めてくるからこうやろう、とか攻め方も考えたりして。
SAIBABA : 考えられるパターンを全部想定するんだ
BRZRK : FBが飛んでくる角度と視界にはいってからどれくらいでフラッシュが炸裂するかとか、
高めか低目とか、位置によって炸裂するまでの時間とかあるから、
相手がこういう位置についているだろう、というのをKRVが判断してっていう。
Crize : NCTの前に練習に付き合ってくれってことで俺参加したんだけど、ボイスがTもCTも聞こえる状態なんだよね。
だからもう、上に数人いるっていうのがわかってて、ほとんど配置がバレてます、
どうしたらいいですか、みたいな状態なんですよ。それでパニくって飛び出したらダメじゃないですか。
FBもいるところがだいたいわかっているから、俺がチームでやってるときとは全然ちがって。
SAIBABA : 気づいたらこんな、上下が黒の映画みたいな画面になっていいるんでしょ?
あれ、俺スペクトモードになっているじゃん、おかしいなあって。
Crize : 打ち負け以前にそういうのがあって、全然違うと思ったよね。

さらに練習とかのお話

SAIBABA : 毎週、練習どのくらいやってたの?
BRZRK : ほぼ毎日。俺は水曜がムリだったから、水曜はやってなくて。
WCG代表決定してからはやってたけど。NCT前は2週間前からはほとんど毎日状態でした。
KRV : 普段でも、かなりやってたよね。土日以外でもやろうとしてたから。
SAIBABA : 週4回くらいはチームとして練習して、かつパブリックで毎日練習してみたいな?
半年くらいはそういうこと続けてたんだ?1年はムリとしても。メンバーの構成は最初から決めていたの?
BRZRK : D2を立ち上げるときに、関東県内限定ってことだったんだけど、toshiDonはKRVが誘ったから。
KRV : だからその、関東以外で入るとしたら、技能が飛びぬけていないと出れないっていう。
SAIBABA : 要は、距離を縮められるだけの腕かって事とだね
KRV : あとは大会にこれるかっていう。それで断ったりした人もいるんだけど。
SAIBABA : 思うんだけどさ、夢がない話だけど、才能とかもあるんだけど恵まれた環境にある人が強くなるじゃん。
今回のD2じゃないけどまめに東京の大会に出れるってすげえ自由だったりするじゃん。
BRZRK : だから、必死に特訓したクランじゃないと生き残れないっていう。
顔を合わせて実際にやったりするのはかなり重要ですよ
SAIBABA : そういうのじゃないと出てこないこととかいっぱいあるよな。
D2のメンバー的には成功ってカンジなの?目的意識とか重要だよね。
KRV : 多分、一番でっかいのはそれですよ
SAIBABA : 遊びでやるのか、WCGで勝つことを目標にするのか、そこまで時間を裂けるのかってことでしょ?
Crize : 普通の人からみたらゲームなんてやってんの?みたいな
SAIBABA : 覚悟でしょ結局。そこまでやれるかっていう。
外国の連中とかはバックボーンがちゃんとあって、そういうことができるんだろうけど、日本にはそういうのがないからさ。
BRZRK : 人生かけてるってカンジでやってて。
ホントウにそこまで他の日本人で高い意識をもって余裕があるって人はほとんどいないんじゃないですか
SAIBABA : 生活するための仕事とかがあったりして、っていう。まあ、しょうがないよね。
でも、本気で勝ちに行くならそうやるしかないよね。
Crize : 若いうちは時間があるからって事で、学生の頃から家でソレをやっていれば、
本来必要なコミュニケーションとかはなくなっちゃうんだけど
SAIBABA : そのへんはさ、コミュニケーションとかはゲームで補えるんだけど、結局は職があるかどうかじゃん。
BRZRK : 言い方は悪いかもしれないけど、ゲームに逃げないでくれよっていう。逃げ口にしないでくれよっていう。
SAIBABA : D2はじゃあ、それだけの覚悟があるひとがそろったってカンジなんだ。
そのモチベーションをさ、半年なり1年持続させるのは大変じゃん。結局、D2としては今後どうしていくの?KRVはD2やめるの?

// ここから先の話はNGが出たのでカットです。一番知りたいところですが残念

e-sports的なお話

BRZRK : 言い方はすげえ悪いかもしれないけど、環境に左右されないRTSとかだと海外だとできますよね。
FPSよりもRTSの方が世界とりやすいですよ。とりあえず最速で最速ですすめて、
ある程度のプロセスを終えたら戦うってカンジなんですけどFPSだと、環境の差だけじゃないってところまできちゃっているから。
KRV : どうしても埋められない、ってとこまで来ている。
SAIBABA : 埋められない、ってところを言葉にできる?
KRV : そうですね、実際相手がいないってことですよ。強い相手がいない。
SAIBABA : 要は、自分たちの能力を対戦することで高めあえる相手がいないって事か。
KRV : そういう動きができる相手じゃないと、対策ができない。
SAIBABA : 常にそのレベルでやれるかってことか。何チームも強いチームがあって、っていう。
サッカーでいうとスペインが上位四チーム占めているみたいな。今の日本のサッカーと同じなんだよね。
選手単位では出ているんだけど、チームとしてはそこで揉まれているかどうかっていうね。
そういうマイナス点が大会になると出てしまうってことか。
1-1なら自分が強くなるってのもあるんだろうけど、常にそのレベルで試合ができるカってことだよね。
KRV : 自分はそういう動きできるんだけど、相手がそういう動きしてくれないと
SAIBABA : どういう崩し方したら、とか対策ができないよね

このあとさらにお話は続くんですが、あまりにも深すぎてオールNGとなりました。
いろいろと参考になることが知れたと思います。
D2解散、というウワサがこれまでいろいろと流れていたようですが、
D2は解散しないそうですよ。

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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