本日開催されたSteelSeriesファンイベントにて行なわれたプレゼンテーション「SteelSeriesはどこから来てどこへ向かっていくのか?」のレポートです。
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『SteelSeries Japan Fan Event in 2015 Summer』は、事前の抽選で招待されたファン限定にて、東京・秋葉原の「Cafe&Bar Sixteen」にて実施されました。
イベント内容は大きく分けて下記4つです。
イベント内容
イベントは『SteelSeries』のジャパンマーケティングマネージャー大野貴久氏によるプレゼンテーションからスタート。『SteelSeries』がどのように誕生し、これからどうなっていくのかという振り返りとこの先に関する内容となっていました。
『SteelSeries』はデンマークのコペンハーゲンを拠点とする企業で、投資家のJacob Wolff-Petersen氏が創業しました。
会社誕生のきっかけは、ある日、Jacob氏が勤める投資会社にとあるQuake3プレーヤーが開発したボールマウスに最適なガラス製のマウスパッド「Icemat」と共に出資を募りにやってきました。会社としての判断は「物にならない」というものでしたが、Jacob氏はCounter-Strikeをプレーするゲーマーでこのマウスパッドの良さを理解します。
そして、このマウスパッドを製造する権利を買い取りゲーミングデバイスメーカー Soft Trading 社を立ち上げました。
「Soft Trading」というとソフトの流通を取り扱うようなイメージがありますが、この「Soft」はJacob氏のCounter-Strikeプレーネーム「Soft Wolf」から取ったものというエピソードが明かされました。
Jacob氏が「Icemat」ブランドで事業を開始すると、しばらくして鉄製のゲーミクグマウスパッド「Steelpad」が他社から登場しました。氏はこれをみて敵対するのではなく、共に手を組むことでより大きな展開ができるのではないかと考え「Steelpad」を買収します。
「Soft Trading」は「Icemat」「Steelpad」ブランドでのマウスパッドに続いて、ゲーミングヘッドフォン「Icemat Audio」「SteelSound」、そしてゲーミングキーボードの「SteelKey 6G」と次々にゲーミングデバイスを展開していきます。
多くの製品が登場する中で、「Soft Trading」はブランドを「SteeelSeries」に統合することを決断。この時に会社名も「SteelSeries Aps」に変更され現在に至ります。
そして、2007年には同ブランド初のゲーミングマウス「SteelSeries Ikari」が登場。現在では、コンソールやモバイル向け製品なども手がける存在となっています。
「SteelSeries」のブランドコンセプトアートが金属的な質感を持つデザインに変更されています。また、タグラインも「Winning is Everything.」から「Rise to the Challange」となっています。
グローバルの公式サイトデザインが変更されていますが、これに続いて今後はパッケージなども新たなコンセプトに合わせたものになっていくとのことです。
SteelSeries Wall Paper 1Posted by SteelSeries Japan on 2015年6月22日
SteelSeries Wall Paper 3Posted by SteelSeries Japan on 2015年6月22日
SteelSeries Wall Paper 2Posted by SteelSeries Japan on 2015年6月22日
大野氏は「せっかくファンイベントに来てくれたので、本社からOKが出ていませんが、独断で最新情報をご紹介します」として新製品に関する情報を教えてくれました。
光学式ゲーミングマウス「SteelSeries Rival 100」
こちらの情報はSteelSeriesでDirector of Global Sponsorshipsを務めるTravis Hezel氏が自身のTwitterにてリークしていたので良いでしょう、ということで近々登場予定であることが明かされました。
@pronaxCSGO Just came in @SteelSeries #Rival100 pic.twitter.com/X0FEvvzRxk— Travis Hezel (@BUSFROMSPEED) July 22, 2015
ゲーミングキーボード「SteelSeries Apex M800」という製品がすでに発表されていますが、今後は製品名にグレードに分れたナンバーが付与されていくものになるようです。「SteelSeries Rival 100」は「Kinzu」や「Kana」のようなエントリー向けの製品位置づけになるとのことでした。
ゲーミングマウスパッド「SteelSeries Qck XXL」
今年の5月に発表された横90センチ×縦40センチの大型ゲーミングマウスパッド「SteelSeries Qck XXL」は公式オンラインショップ限定となっていましたが、日本での発売が予定されいることが明らかになりました。
発表当時はマウスパッドになぜバナナが載っているのか話題となりました(上記リンク先参照)。
ゲーミングキーボード 「SteelSeries Apex M800」
「SteelSeries QS1 Switch」という独自キーを採用したゲーミングキーボード 「SteelSeries Apex M800」も夏以降くらいに登場予定とのこと。
ゲーミングコントローラー「SteelSeries Stratus XL for Windows and Android」
Bluetooth接続のコントローラーもリリースに向けて開発が進んでいるそうです。
先日発表されましたが、プロゲームチームEvil Geniusesとパートナーシップ契約締結が改めて紹介されました。
今回は、ゲストとしてその Evil Geniusesに所属し、先日の格闘ゲーム世界大会『Evolution 2015』ULTRA STREET FIGHTER IV部門で優勝したプロゲーマー EG|Momochi選手と EG|ChocoBlanka選手が登場。パートナーシップに関するインタビューが行なわれました。
SteelSeriesがパートナーとなりましたが感想は?
EG|Momochi
これまでに SteelSeries にお世話になっていたことがあるので、違和感なくスポンサーになっていただいたと思っています。
SteelSeriesの製品を何か使いましたか?
EG|Momochi
アメリカの「Evo2015」でヘッドフォンを使いました。格闘ゲームは会場で音がよく聞こえるのが重要。密閉性が高く快適でした。
EG|ChocoBlanka
私は音楽をやっていることもあり、音質にこだわりたいというのがあるのですが、SteelSeriesのヘッドフォンは非常に満足度が高いと感じています。
これからのスポンサード展開として期待することは?
EG|Momochi
自分はプレーヤーとして前線で活動していますが、日本国内での大会を支援して頂ければと思っています。
EG|ChocoBlanka
今回のようなファンイベントですね。ファンと実際にお会いする機会があまりないので、こういうイベントがあるとうれしいです。
SteelSeriesに望む製品は?
EG|Momochi
やはりアーケードスティックですね。ぜひお願いします。
Evolution2015の話をしましょう。今回、調子はどうでしたか?
EG|Momochi
調子はすごくよかったですね。
Evo2015の前にこのイベントが決まっていたので「勝たないとな…」と思っていました。勝とうと思って勝てるものでもないのですが。
年末にも世界大会で優勝していまして、一度世界を獲ったのが大きな自信になっています。
GamerBee選手との決勝戦はすごい戦いでしたね
彼はトップの常連プレーヤーで、個人的には1番相性が悪い相手でやりたくないと思っていました。決勝の対戦相手がINFILTRATION選手、GamerBee選手のどちらかになることが確定した頃には切り替えて、「どっちでも来いよ」という気分になっていました。
リードした展開で機材トラブルが発生してしまい、かなり焦りました。そのせいで、(リードが無くなり)次の1試合で勝敗が全て決まってしまう。集中して取り組んだ結果、気付いたら勝っていました。優勝して「うおおお!」というよりも「え、勝ったの?」という感じでした。勝ったのを実感したのは、日本に帰ってきてからですね。
会場に訪れたファンにEvo2015の優勝トロフィー、ベスト8以上に贈られるメダルが披露されました。
控え室からトロフィーとメダルを持ってきた EG|ChocoBlanka選手に EG|Momochi選手が「おまえが優勝したみたいになってるぞ(笑)」とツッコミを入れていたのが大いにうけていました。
この後は、さらなるゲストを迎えてプロゲーマートークショー「eスポーツプロフェッショナル」が実施されました。
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